佐藤成美「おーい、起きろー」
成美の声でふと目覚める
野中舞海「あれ、寝てた…」
成美「うん、もうそりゃ熟睡。だって何度声かけても起きないんだもん」
舞海「ほんと?ごめん」
舞海は料理の準備しようと立ち上がろうとした
舞海「今すぐ準備するね」
成美「ああ、もう食べちゃった。すんごい美味しかった」
舞海「ほんとに?」
と言うと成美は2度も頷いた
成美「そう言えばさ、3人前あったけど?私でしょ、舞海と…」
成美は自分と舞海を指さす
成美「あと誰か…」
舞海はこの教室に自分と成美しか居ないことを気配で感じた
舞海「ううん」
と言うと成美はホッとした顔をする
成美「お腹空いてたのもあるんだけど、美味しくて止められなくなっちゃって、食べちゃった」
舞海「けっこうボリュームあったと思うんだけど」
成美「気づいたらさ、無くなってたんだよ。全部」
舞海は目を大きく開いて
舞海「全部食べたの?」
成美「食べちゃった」
成美は舌を出しておどける。舞海はため息を吐く。それを見た成美は
成美「ごめん」
と頭を下げ、手を合わせる。舞海はあわてて
舞海「ううん、美味しくて食べてくれて良かったよ」
と言ったが
彼にも食べて欲しかったな~
と思うのだった
つづく