深夜の数え歌~嘆きの雪…七夜 | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

金谷美姫は完全に迷っていた


美姫「どこなのよーっ」


下って行けばコースに出られるのに、林の奥を目指して歩いていた。雪は深く体の半分が埋まってしまう為になかなか前に進まない。この時の美姫は完全に正気を失っていた


「フフフ…」


女性の笑い声がする。普通なら怖がったりするものなのだが


美姫「笑うなっ」


と、何処からか聞こえる笑い声に怒鳴る


美姫「こうなったのは時任(真司)のせいよ。何が新雪は楽しいよ。いや、そもそもスノボに行こうって言い出した間宮(一輝)が悪い。帰ったら覚えておけよーっ」


叫ぶが、降り続ける雪に声は溶けていく


「こっちだぞう」


声が下の方から聞こえた


美姫「ふざけんな、お前が来い」


と返す


「おーい」


今度は上から


美姫「ふざけんな、からかいやがって。帰ったら覚えてけよ」


美姫は意地になってそのままゆっくりと林の奥を目指し進む



やがて林の奥でチラチラっと赤いウェアが見える。美姫はその姿に向かう


美姫「すみませーん、助けてくださーい」


叫ぶ。その真っ赤なウェアは美姫の声が聞こえたのかだんだん近づいて来る


そしてある程度近づいて来た時美姫は声をかけたことを後悔した


その人は頭から大量の血を流している。しかも一部骨らしき白いところも見える。真っ赤なウェアは血であった


美姫「キャー」


悲鳴をあげながら美姫は山を転がり落ちていった




つづく