譲二「とにかくついて来い」
譲二はどんどん山を登って行く。煌雅はすがる思いであとをついて行く
もうすぐ山頂というところで止まる。譲二が止まったところは梨園を出て、木々が鬱蒼と繁っている。ここまで来るのに草をかき分け苦労した
譲二「ここら辺だな」
煌雅「ここら辺って何がだ?」
譲二「梨だよ」
煌雅はぐるっと見回す
煌雅「梨なんてねえよ」
どこを見ても梨の木なんてない
譲二「簡単に見つかるわけないだろ、伝説の梨なんだぞ」
煌雅「伝説?」
譲二「先輩から聞いたんだ」
煌雅「それでその先輩は見つけたのか?」
譲二「見つけたら伝説じゃないだろ」
ガセだなと煌雅は思った。今から戻って梨を採る時間あるか、心配になる。譲二は探す気満々である
煌雅「なぁ」
譲二に話しかけた時
譲二「あった」
譲二が走る。煌雅もあとを追う
そしてそこに大きな梨が確かにあった。まさに伝説と言ってもいいほどの大きさだった
2人はその梨をもいで急いで下山した
つづく
ごめんなさい
明日が最終回になります
本来なら今日で終わりにしたかったんだけど…