梨狩り中編 | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

バスが止まる


「いいか、お前達バカなまねだけはするなよ」



はーい


担任のあまりにも簡単な注意にはしゃいでする返事を聞いて


お前ら小学生か


と煌雅は呆れる。そしてドアが開くと我先にとバスを降りて行く。ゆったりイスに座っている煌雅を見て


譲二「急がなくていいのか?良い場所なくなるぜ」


煌雅「ガキじゃあるまいし」


譲二「ああ、そうか…お前説明会サボったろ」


煌雅「んなだりぃもん出るかよ」


譲二「あれが大事だったんだ」


煌雅「ああ?」


煌雅は怪訝な顔をする


譲二「それぞれの教科の先生が採った梨より大きい梨を採ったら赤点回避できるんだぜ」


煌雅「なんつうアホな…」


と言いながら煌雅はあわてて荷物を持ち、立ち上がる


煌雅「何してんだよ」


ゆったりする譲二を急かす


譲二「何あわててんだ?」


煌雅「勝負事は勝ってナンボだろ」


譲二「で、何が?」


煌雅「数学と現国に英語と…」


譲二「いわゆる全滅ってやつか」 


煌雅「そう言うお前は?」


譲二「俺は一個もない。推薦も決まってるしな」



どや顔の譲二に


煌雅「裏切り者」


譲二は鼻で笑いながら


譲二「だから手伝ってやるって」


煌雅はイラッとしたが頭を下げ


煌雅「宜しくお願いします」


とりあえず赤点回避を優先した




バスを降り梨園に入ると愕然とする。近場には既に梨はなかった。さらに先生達の前にある梨は明らかに、目の前にある梨と違う品種で大きかった



煌雅「何だよ、ありゃ」


譲二「簡単にはナシにはしてくれるわけないじゃん」


何人もの挑戦者は呆気なく散っていく


煌雅「つうか無理だろ」


譲二「そう思うだろ?ところがだ…」


譲二は得意げに話し始めた



つづく