三奈「新しい情報が入りましたので報告に参りました」
泰興はソファーにふんぞり返り、目を閉じて腕組みをしている。三奈は2人を見て、親子なんじゃないかと思った。それもそのはず、泰興と知花の年齢は24も離れている
三奈「娘さんの綺羅さんが生存しているという情報をつかみました」
知花「ほんとですか?」
知花が身を乗り出す
三奈「間違いないと思います」
知花「それで、綺羅はどこに?」
三奈「私どもは今それを調査中でして、でも近いうちに良い報告が出来ると思います」
報告をしている最中、泰興はまったく身動きをしなかった。三奈は途中寝てるんじゃないかと思ったほどだったが
知花の家を出て
三奈「なんなの、あれ?」
しかし、千景はニヤリとし
千景「いや、十分動揺してた。組んでた腕に力が入って、微かに震えてた」
三奈「それじゃさ」
千景「ビンゴだ」
三奈と千景はハイタッチをした。三奈は千景がこんなに感情を出すのを久しぶりに見た(ゲームをクリアした時ぐらいで、最近忙しくてゲームをしていない)
和哉は不思議に思っていた。友則のニュースがまったくあがっていなかったことだった。そして最近になって生きているという情報をつかんだ。時間がかかったのは、和哉が指名手配されている為におもいっきり動くことが出来なかったからだった
和哉「やっぱり生きてい」
和哉はとある情報からある廃ビルを張っていた。この廃ビルは老朽化を理由に解体する予定だったが、解体業者が倒産して書いてされず残ってしまった。廃ビルを監視すること3日、友則が洗われた。友則は車を降り廃ビルに入って行く。和哉は中を捜査しようとしたが、まだその時ではないと断念した
和哉「すまない、時間とれないか?」
和哉は誠に電話する
誠「大丈夫ですよ。学校は休みだし、バイトは鈴江さんのサポートですから。時間は取れると思います」
和哉「すぐに来て欲しい」
誠「わかりました」
誠は最近免許をとり、車を買った。時折和哉の足をしている
和哉「さて、何処まで行けるか」
和哉はドキドキをおさえる為、指を鳴らし気持ちを鎮めた
つづく