それは突然だった。下から突き上げるような衝撃が襲ってきた。わたしはあわてて手すりを掴む
わたし「わぁーーー」
揺れがおさまる
三久「凄かったでしょ?」
わたし「知ってたなら教えてください」
三久「教えたらつまんないでしょ」
わたし「つまんなくない、怪我したらどーするんですか?」
三久「そうか、それは気づかなかった」
わたし「それぐらいわかるでしょ」
三久「ん~、それは対策が必要だな」
わたし「もしかして、わざと?」
三久「冒険にはスリルが必須だからな」
わたし「…」
三久「まあ、とにかく行くぞ」
ドアを開けるとガラクタが散乱していた
わたし「これなんですか?」
三久「戦利品だ。すごいだろ?」
わたし「これもですか?」
カーネルサンダースを指さす
三久「大変だったぞ、重くてな」
わたし「返してください」
三久「なぜ?落ちてたから拾ったんだが」
わたし「落ちてません。置いてあったんです」
三久「こんなものを外に置いておくなんてなんて無用心な」
わたし「普通、拾ってこないです」
わたしはあるものに目が止まる
わたし「まさかあれも拾ってきたんじゃ」
三久「あれか?あれないっぱい落ちてて全部は回収出来んかった」
わたし「回収してきちゃだめー」
三久「そーなのか?」
わたし「みんな困ります」
それはバス停だった。しかも、よく見ると一路線ある
三久「そうか、それじゃあとで返しといてくれ」
わたし「自分で返しなさい」
三久「ケチだな」
わたし「ケチとかそういうんじゃないでしょ」
三久「まあ、いい。とにかく先行くぞ」
三久はどんどん奥へ進む。すると、公衆電話とか郵便ポストまである。どうやら、この部は昔からこうだったようだ
わたし「ところでなにを取りに来たんですか?」
三久「ハンドルだが」
わたし「ハンドル?」
三久「カレンの車のハンドル」
わたし「なぜ?」
三久「落ちてたから」
わたし「ハンドルが?」
三久「まさか、車からハンドルだけ外してきたに決まってる」
わたし「なんでそんなこと?」
三久「そこにあったからな」
わたしは半ばあきれていたが、この地下の恐怖が近づいて来てることをまだ知らなかった
インディージョーンズ部五回目終わり