夕貴は勇気に連れられ気づくとビルの最上階にいた。勇気はエレベーターに乗ると操作盤に鍵を差しなにかを操作していた。エレベーターのドアが開くと別世界だった。豪華な内装の部屋になっていた。さらに勇気のあとをついていきある部屋に入る
そこにソファーに座る女性がいた
勇気「母さん」
お母さん?うちのお母さんも若いけど、勇気のお母さんはもっと若いように感じた(お母さんは私を18歳のときに産んだ)
勇気母「あら、帰ってきたんだ」
勇気「白々しい、知ってたんだろ?」
勇気母「まあね」
あっさり認めた
勇気「だいたい察しもついてるようだから言うけど、俺は彼女と結婚する」
勇気母「いいわよ、最初からそのつもりだったから。ねっ」
部屋にあるもうひとつのドアが開き女性が入ってくる
夕貴「お母さん⁉」
夕貴母「もうやっとその気になったか」
勇気「どーいうこと?」
勇気母「私と彼女は幼なじみで自分たちの子供を結婚させるって約束してたのさ」
夕貴母「なかなか進展しないから最後は強引になっちゃったけどね」
勇気母「何度も接点を作ってやったのにまったくその気にならないからやきもきしたよ」
夕貴母「まったく」
夕貴「それじゃ…」
勇気「俺立たちは…」
勇気母「そういうことになるね」
結局私たちは母親たちのもくろみ通りになってしまった。が、勇気のおかげである程度はこちらの言い分が通った
結婚は私が大学を卒業したあと、でもそのせいで勇気は大学を辞めることになってしまった。結婚式は質素に身内だけでやる。住居は私たち2人でしばらくは今のマンションにすること
私だったら母親たちにまるめこまれてしまうがさすが勇気だった。対等に交渉してくれた
マンションに帰る。さすがにくたくただったがはっきりさせたいことがある
夕貴「私のどこに惚れたの?」
勇気「それか…」
勇気は照れながら頭をかく
勇気「昔はさ犬がダメで」
思い出した。夕貴のうちで飼っている犬が逃げ出して男の人を追いかけまわしたことがあった。犬は夕貴が捕まえ、男の人が犬がダメって言うから「大丈夫だよ」と言って犬の頭をなでさせたことがあった。そのときの男の人が勇気だった
勇気「あのときキミの笑顔がステキだった。その笑顔に一目惚れしたんだ」
もしかして、これもお母さんの陰謀?でも、感謝しなきゃ。あれがなかったら私は勇気とこーなるってはなかったんだから。でも・・・
夕貴「でも、なんで私のこと名前で呼んでくれないの?」
勇気「だってさ、名前で呼ぶと自分のことを呼んでるみたいで」
夕貴「私も、あなたは名字呼んでも名前呼んでも一緒だから。ねえ、気が早いかもしれないけど私たちに子供ができたら…」
勇気「それは…」
夕貴勇気「ゆうき」
勇気「だな」
2人は笑いあった
目が覚めました
今回のタイトル『ゆゆゆ』わかってもらえました?
結城のゆ、勇気のゆ、夕貴のゆで『ゆゆゆ』
この2人に子供が1人できるたびに『ゆ』が増えていく。でもみんな『ゆうき』になったら呼ぶときどーなるんだけどろう?
ちょっと楽しそう。ってか混乱しちゃうか
次は
放課後、人形展を見つけ入ってみる。そこで美しく妖しい人形に出会う。わたしはその人形に見いられてしまって・・・
次回
舞剣(まいつる)
だよ