刑事あ~やん・崩壊の序曲―次のターゲットー | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

わたしたちが病室に入る

わたし「冬弥」

冬弥「よう」

気の抜けた返事が帰ってくる。わたしは拘置所の事件でほとんどの隊員が死亡したと聞いていたので、生きているとは言え重傷だと思っていた。しかし、目の前で左手を吊って右手をあげアホ面をして返事をする冬弥を見て心配した自分がバカに思えた

わたし「なんだ元気そうじゃん」

冬弥「そんなことねえぞ、ほれ」

と言って左手を上げる

わたし「それだけ?」

冬弥「それだけってな、結構痛いんだぞ」

わたし「心配して損した」

冬弥「ちょっと待て、怪我人だぞ怪我人」

わたし「はいはい、一応怪我人ね」

冬弥「バカ言え、骨折してんだぞ。痛いんだぞ」

わたし「でもさ、あの現場にいたんでしょ?」

冬弥「ああ」

顔が曇る

わたし「よく無事だったね」

冬弥「運が良かった…って言うんだろうなあ」

わたし「ふ~ん」

冬弥「地獄だったよ」

冬弥の顔がさらに曇る

わたし「それじゃ」

わたしは冬弥が思い出すのが辛いんだろうと思い帰ることにした。一緒にいればきっと話をさせてしまうだろうし

冬弥「ちょっと待てー」

わたし「なに?ああ、お見舞い?ごめん、急いで来たからさ何も持って来なかった」

冬弥「違う違う」

わたし「それじゃなに?」

冬弥「話聞かないのかって」

わたし「いいの?」

冬弥「なにが?」

わたし「話すのが辛いんじゃないかって」

冬弥「別に」

わたし「はぁ~、冬弥はタフだね」

冬弥「なにが?」

わたし「いや、何でもない」

わたしはため息をこぼす

冬弥「俺たちが拘置所に着いたときは門の近辺はまだ車両が燃えて、機動隊の遺体が転がっていた」

遺体が転がっていた?わたしはちょっと違和感を感じたが、興奮しているからだろうと思った

冬弥「俺たちはそれを横目に敷地内に入っていったんだ。中は静かで向こうはもう逃げちゃったんじゃないかって思ったよ。建物の前に着いて隊長が突入って言ったと同時だったよ。俺たちを囲むように穴が開いてさ、そっから人が出てきてこっちに向かって撃ってきたんだ。俺たちはそんなとこから攻撃されるなんて思ってなかったから、なすすべなかった。敵の攻撃を避けるには建物の中に逃げるしかなかった。それで建物の中に逃げたら、あれだ。まさか建物を爆破するなんてな」

わたし「で、冬弥はよくそれで生きてたね」

冬弥「それはあれだ、運が良かったってやつだな」

わたし「で、よくそれで」

冬弥「うん、まあ」

どーやらあまり話したくないのかそこら辺を曖昧にしている

わたし「それじゃ」

冬弥「わかった話してやろう」

なんだやっぱり話したいんだ

冬弥「建物の中に逃げようとしたら、後ろからおされてコケちまって、そこで折っちゃって、痛くておさえてたら助かっちゃったんだ」

わたし「縮こまって…」

わたしの携帯が鳴る

わたし「ごめんちょっと」

わたしが病室を出ると美都穂の泣き声が聞こえた

美都穂「ばか、心配したんだから」

へぇー、いつの間に

わたしは携帯をかけられるエリアに向かった



総理官邸にまた電話かが入る

隊長「それでは次は」

総理「なにが目的だ。」

隊長「今は暇潰しだな」

総理「なっ」

隊長「次は都内の警察署を襲撃する」

総理「どこだ」

隊長「それは君たちで考えたまえ」

電話が切れた



刑事あ~やん・崩壊の序曲―次のターゲット―終わり



刑事あ~やん・崩壊の序曲―再会―に続く