探偵あ~やん・天才少年の事件簿~密室殺人~ | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

和真は取調室でうつむいてイスに座っていた

前のイスには鈴木が座り

和真の後ろに田中が立っている

和真がここに入ってからすでに1時間

誰もしゃべらない

無言で重苦しい空気が支配していた

和真は頭の中を整理しようと思うものの

母の死と自分が疑われているという事実で頭の中はぐちゃぐちゃだった

やがて

制服警官が部屋に入り

田中にメモを渡す

田中はメモに軽く目を通し

鈴木に近寄り耳打ちをする

田中は鈴木の言葉に頷き

両手を机の上に置いた

鈴木「そろそろなにか話してもらえないかな」

その言葉に和真は鈴木を見る

鈴木「なにもしゃべらないか…まぁいい、そのままだと君に不利になるぞ」

鈴木は和真をにらみつける

話せと言われても話すことは特に見つからなかった

ただ

母を殺したのは僕ではないという言葉以外は

しかし

このことを言っても意味がないことを和真は理解している

下手をすれば

不利になることすら考えられた

鈴木「仕方ないな」

鈴木はため息をついてから

鈴木「君は母親と揉めてた、そうだろう?」

確かに

最近テレビ出演が増え

成績が下がっていた

そのことで母と何度かケンカをしたことがある

和真はそれを知っている人物を頭に思いだす

まず父と瑠璃子。

それに隣に住む栗田さん

そういえば、宅配便が来たときに一度ケンカしていたこともある

それと

交番の警察官

名前は…

青田さんだ。青田啓介巡査

鈴木「おい、聞いているのか?」

和真はちらっと鈴木を見る

鈴木「天才探偵少年の君が身代わりを探しているんだろうげどな…」

やはり、僕が犯人なわけだ

鈴木「よく聞けよ。あの家の鍵は全部かかっていたんだ。しかもご丁寧に2重ロックで」

父が刑事ということで防犯にはうるさかった

鈴木「それに、あの家の鍵は家族以外持っていないそうだな。ということはあの家は完全に密室だったんだ。犯人はあの家の中以外にはいないんだよ」

確かに

鈴木「それにな、凶器には指紋が一切なかった」

指紋がないということはない

あの包丁で母が夕飯を作っていた

鈴木「もういい加減吐いたらどうだ?素直に僕がやりましたって」

そんなこと出来ない

やれば

僕が犯人として起訴される

今のままだと

裁判で覆すのは無理だ

鈴木「しゃべりたくないか?まぁいい、時間はまだある。いずれ、自分からやりましたって言うときがくるだろう」

誰が

しかし

このままではどうにもならないと和真は感じていた



探偵あ~やん・天才少年の事件簿~密室殺人~終わり


天才少年の事件簿~捜査開始~に続く