交換ノート・11ページ目~愛してます~ | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

言葉がみつからない

結局この日はなにも聞けなかった

翌日も

そのまた翌日も

気づけば1週間が過ぎていた

この間

普通の会話はできる(交換ノートで)

ただ

かんじんなところは

聞けない

たぶん

聞けば答えてくれる

でも

わたしも傷つけば的場くんも傷つくのがわかる

わたしは今のままの関係でもいいかと思っていた

2学期がもうすぐ終わりと言う頃

先生「突然だが、的場が今学期で転校することになった」

わたしは目の前が真っ暗になった

今のままの状態すら

続けることができない

その日はなにも頭に入らずいつの間にか放課後になっていた

放課後、いつもの図書館

的場『黙っていてごめん』

わたしはなにも書けない

的場『実は、アメリカで手術をすることになって』

手術?

そう言えば

『あまり長く生きられない』

って言ってた

わたしは的場くんの顔を見る

的場くんはこちらを見て微笑んで

的場『手術の成功率は30%なんだ』

わたし『30%?怖くないの?』

的場『怖いさ。でもこのままでは長く生きられない。だから賭けてみようと思う。実はね、高槻さんと会って生きたいって強く思うようになって』

わたし『わたしに?』

的場『そう。高槻さんとずっと一緒にいたいと思うようになった。だから手術を受けようと思った』

わたし『わたしも的場くんと離れたくない。ずっと一緒にいたい』

的場『僕はね、ここで死のうと思って来たんだ。でも高槻さんと出会って、生きたいって思うようになるなんてね』

わたし『いつアメリカに行くの?』

的場『クリスマスが過ぎたらって話』

わたし『それじゃクリスマスイブの日、わたしのわがままに付き合ってくれる』

的場『わかった』




そして

クリスマスイブ

この日

ちょうど家族は旅行でいなかった(わたしは友達と用事があるからと一緒にいかなかった。アリバイはみーこに頼んだ)

わたしのうちに的場くんを呼んで

わたし「あのね、的場くんのすべてを記憶しておきたいの。それと的場くんにわたしのすべてを覚えていて欲しいの」

的場くんは黙ってわたしを見つめる

わたし「わたしは的場くんが帰ってくるまでずっと待ってる」

的場「死んでしまうかもしれないよ」

わたし「わたしは何年でも何十年でも待ってる。だから、必ずわたしのところに帰ってきて」

的場くんはわたしを抱きしめ

的場「わかった、必ず帰ってくる」

わたし「的場くん…ううん、丈二くん愛してる」

的場「彩、僕も愛してる」

この日

わたしと丈二くんは身も心も結ばれた



交換ノート・11ページ目~愛してます~終わり



交換ノート・12ページ目~新たなページへ~に続く