五節句の一つ「重陽の節句(ちょうようのせっく)」をご存知ですか?
旧暦 9月9日(2023年10月23日)は五節句の1つである「重陽の節句」と呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ごはんを食べたりして無病息災や長寿を願います
重陽の節句や行事食「栗ごはん」をご紹介します
五節句とは?
季節ごとに無病息災、子孫繁栄などを願うための伝統行事
江戸時代に五節句が祝日として制定され一般家庭に広がりました。
旧暦から新暦に変わった明治時代に、五節句は廃止となりましたが、現在でも日本の四季を感じる行事として親しまれています
行事食では季節の旬の食材を用いるので、日本の四季を感じることができます
「重陽の節句」は旧暦を使用していたころまでは五節句を締めくくる最後の行事として盛んにおこなわれていました。今でははなじみが薄くなってきていますが、秋を感じる行事として楽しみたいですね
重陽の節句 菊を楽しむ行事
旧暦の9月9日は現在の10月中旬ごろあたり、菊の花が見ごろを迎える時期。
菊は邪気を払う力を持っていると信じられていて、重陽の節句では菊の花を楽しむ行事から、別名「菊の節句」と呼ばれています。
川崎大師菊花展にて
重陽の節句 行事食
行事食とは、1年を通して自然の恵みに感謝し、伝統行事や祭りの際に食べる食事。
旬の食材が取り入れられています
菊酒
菊を鑑賞しながら「菊酒」を飲むと長寿になると言われています。菊酒は蒸した菊の花びらを器に入れてお酒につけて一晩おくことで香りを移します。
▼キュッキュッとした食感がおもしろい
食べるお花♪食用菊のゆで方をご紹介しています。食用菊が出回る頃に、今年も食用菊を味わいたいですね
この時期になると、和菓子屋では菊をモチーフにした和菓も販販売されます
重陽の節句にお茶の時間にほっと一息しても
栗ごはん
重陽の節句は旧暦9月9日は現在の10月中旬、作物の収穫の時期。
民間では「栗の節句」とも言われ、栗ご飯を食べて秋の収穫のお祝いをしていました。
食用の菊がまだ、店頭に並んでいなかったのですが、大粒の栗を入手できました。
重陽の節句の行事食「栗ごはん」を子どもと一緒に作ってみました
生栗から作る『栗ごはん』
「これ、な~んだ?」とネットに入った栗ををみせつつ質問すると、
大きな声で「くり!」と教えてくれました。
栗を一緒に並べたり、手にとって観察
「皮が硬くて、つやつや」
大粒のくりで文字を描いてみました
栗のむき方
栗は冷凍してから熱湯につけると、鬼皮がやわらかくなり、渋皮もはがれやすくなります
穴が空いたり黒ずんだりしている栗を取り除きく。生栗をさっと洗い、水気をペーパータオルで拭く。
大きな粒つやつやの輝き
フリーザーバックに入れて、一晩以上、冷凍する。生栗のまま常温におくと、虫に食べられてしまうこともあるので、入手したらすぐに冷凍保存がオススメ
鍋に凍った栗を入れ、たっぷりの熱湯を注ぎ入れる。鬼皮を剥きやすくするために、5分以上おいておく。
お湯を注ぎ入れるところを観察
パキパキ大きな音がなったり、
小さな泡が湧き上がり、「ぷしゅぷしゅ」と熱湯を入れると栗の声が聞こえます
温度があまり下がらないようにラップで蓋をする。
栗の底(ざらざらした部分)に包丁を入れて、鬼皮を引っ張るようにしてむく。
鬼皮は温かい方がやわらかいから、一つずつ取り出して作業する
やわらかい鬼皮、手でむける
鬼皮をむき終わった栗は、鍋に戻す。
熱湯に浸けることで渋皮がむきやすくなります
1個ずつ、渋皮をむく。
渋皮をむいた栗は、10分ほど水に浸けてアクをぬく。
鬼皮や渋皮をむいて、残った栗はこれだけ
虫さんにとっても、栗の実はご馳走でした
炊飯器で簡単★ほくほく♪「栗ごはん」
調味料は塩だけ炊飯器で炊く簡単でも、栗の自然の甘味が引き立ちます
<材料>
こめ 2合
(好みで2割ほど、もち米に替えても)
栗 お好みの分量(殻付き300~500g)
塩 小さじ1
<作り方>
1.こめを洗って、2合の目盛りにあわせて水を入れて、30分~1時間位浸水する。
2.米が浸水した後に、塩を加えてやさしくまぜる。
3.栗をのせて、普通モードで炊飯する。
※米の2割ほどをもち米にかえると、もちもち食感に。作り方は米と同じです。
栗ごはんが、炊きあがりました
「ほくほくして、おいしい」
大きな栗がごろりと、食べ応えがあります
調味料の塩が、栗の甘さを引き立てます♪
家族3人で、2合作った栗ご飯をぺろりと完食
手間暇かけて作った「栗ごはん」。
実りの秋を味わうことができました
もっと手軽に「栗ごはん」を楽しもう♪
生栗の皮をむく作業は、結構大変なものです💦
「炊き込みご飯用」や「甘露煮」の栗を活用しても
思い立ったらすぐ作れるので、下ごしらえなしに平日の忙しい日でも楽しめる
働くパパ・ママの強い味方ですね
ときめきの栗を発見
秋の行楽弁当にて、の形の栗を発見しました
にんじんを可愛く紅葉の葉の形に型ぬくだけでとっても秋らしい
「かわいい~」と娘も目を輝かせていました
見た目を少し工夫するだけでも、興味がグッと高まりますね
五節句の一つ、重陽の節句(菊の節句)。
ほっくほくの栗ご飯を食べて無病息災の願いを
旬の味覚を味わい、季節を意識するきっかけとなりました。「食」をもっと好きになるきっかけになりますように
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