小河内ダム 水根貨物線⑺【第二氷川隧道→第一氷川隧道】

小河内ダム 水根貨物線⑹のつづき

東京都水道局小河内線、通称【水根貨物線】も終盤

ここからは、水根貨物線経験者のIさんも未踏の地

立ちはだかるのはコレっ

隧道の入り口にシャッターが取り付けられ、上部にはぶっといダクト

行き止まり〜
 

人が1人通れるほどの隙間から覗き込むと…

『足の踏み場もない』とはまさにこのこと！！

キノコ栽培キットが散乱してて荒れ放題ッ

 

天井部はいつ落ちてきてもおかしくない状態

そこにある、ありとあらゆる金属はサビサビ、台車もサビまくり

どうしてこんなに荒れ放題なのかしら

ダクトは外れて栽培キットの山に直撃してるし

 

一体、なにがあったらこんなことになっちゃうの

じゃーじゃー水の音がすると思ったら、ブルーシートで天井からの水漏れをどうにか止めてる形跡

 

あ〜わかった

隧道でキノコ栽培してたけど、湿気どころかあちこちの水漏れで天井部の物が落下して来て廃業に追い込まれたんだ！？

照明もぶっといダクトもポッキリ

ずんずん進むと目の前に小さな光る物体が動いててギョッとした

『なにかいるッ！！』

同業者？ここで生活してる人？なに？

光る物体は二回ほど目の前に現れただけ

しばらく進むと足元がだいぶスッキリしてきた

頭上から歪にぶら下がる照明は完全なアート作品だよ

 

コウモリもいないし、カビ臭くない、菌臭もないッ

MIMIZU、天井ばっかり見ながら歩いてたら穴にハマりすっ転んで負傷ッ
 

ちゃんと待避所もあった

 

迷い込んだけど、この先出れるのか不安

出口が塞がれてたら、わちゃわちゃした隧道を戻らなきゃならない

ふ〜ん

『アワビ茸専用棚①』ってことは、アワビ茸以外も栽培してたんだね

確かに『奥多摩名物アワビ茸カレー』って見たことある…

（調べたら、製造販売元は奥多摩観光協会だった）

ふと疑問に思う…

あれ(・・?)

栽培キットは大量に見てるけど、キノコも菌床もない！

あった形跡すらない！

散乱し、荒れ放題なのに、床は雑然とキレイなんだよな〜

菌床で使われるオガクズや糠床的なのがまったくないの…

 

キノコ栽培の準備は万端だったけど、栽培前に廃業しちゃったのかなぁ〜

調べたけど、手掛かりなく、な〜んにもわからず

 

あ…明かりが見えた

  

出られたぁ〜
出た瞬間、さっきの光ってた正体が去って行った

アライグマだったみたい

傍に搬入台車？

『第二氷川隧道』を振り返る

不可解なまま第二氷川隧道を後にした…

 

第二氷川 熊谷組 昭和27年

『日原川橋梁』を渡る

手前に見える橋の次に『第一氷川橋梁』が見える

その次には現役のガーダー橋

 『第一氷川隧道』は完全に封鎖されていた

フェンスの隙間から覗くと資材置き場になってるもよう

残念ながら銘板は拝むことが出来なかった

『水根隧道』『中山隧道』の銘板も見てないッ

やっぱりリベンジだな

水根 間組 昭和27年 写真なし
中山 鹿島建設 昭和27年 写真なし
第二桃ヶ澤 鹿島建設 昭和27年
第一桃ヶ澤 鹿島建設 昭和27年
清水 鹿島建設 昭和27年
第二板屋 東鐵工業 昭和27年
第一板屋  東鐵工業 昭和27年
惣嶽 銘板外れた痕跡
梅久保 東鐵工業 昭和27年
白髭 鐵道工業 昭和27年
第三境 鐵道工業 昭和27年
第二境 鐵道工業 昭和27年
第一境 鐵道工業 昭和27年
檜村 鐵道工業 昭和27年
第五小留浦 鐵道建設興業 昭和27年
第四小留浦 鐵道建設興業 昭和27年
第三小留浦 鐵道建設興業 昭和27年
第二小留浦 鐵道建設興業 昭和27年
第一小留浦 鐵道建設興業 昭和27年
第四氷川 鐵道建設興業 昭和27年
第三氷川 熊谷組 昭和27年
第二氷川 熊谷組 昭和27年
第一氷川 清水建設 昭和27年 写真なし