15日~16日と、開闢会(かいびゃくえ)及び第二期信行道場の御慰労かたがた、山梨は日蓮宗総本山身延山に参拝致しました。
開びゃく会とは、日蓮聖人が身延に入山し、久遠寺を開かれたことを記念して行われる法会です。
▲まずは御廟所に参拝。平成28年度第二期信行道場の同期と。
東京なんかではよく同期会をしている仲間ですが、身延で再会するのは実に道場以来。
一緒にお唱えするお自我偈お唱題に、いろんな思い出がブワーッと蘇る瞬間でした。
大人の集まりのはずが、家庭の都合によりウチのチビ達も一緒にでした。。(汗
騒がしく申し訳なかったです。><
お泊まりには、同期のご案内で「智寂坊」さまにお世話になりました。
▲智寂坊さまは、乙種筆記試験で「釈尊伝」のご講義を賜りました池上先生のご自坊でした! 記念にお願いして一枚頂きました。
ココに居る皆、試験でも一緒だったメンバー。池上先生のご講義&試験は本当に難しく、多分皆一番テンパった・・もとい、頭を使った試験だったのではないかと。笑
そのときは何だか怖い先生の印象でしたけれど、今回は色々と大変親切にして頂きました。
宿坊の古めかしい雰囲気も、湯葉とお野菜メインの質素ながら丁寧なお食事も素敵で、ゆっくり休ませて頂きました。ありがとうございました。
▲開闢会前夜祭の様子。出店や三門でのライブなど。
15日は残念ながら夜は大雨の模様でしたが、音楽あり、地元の美味しい出店アリと楽しいイベントでした。
なんと渡辺真知子さんが歌いに来られており、華やかな美声を拝聴できました。わーい。
▲翌日の朝勤。本堂は参拝の方でいっぱいでした。私はチビ達がアレなので・・外に居る方が長かったけどね。><
▲昨晩の豪雨とは打って変わり、青空のなかにも神気漂う身延山でありました。
▲境内の「是真仏子」の幟に、今回の道場の訓育副主任先生として入られている坂井先生を想うのでした。
今期の尼僧道場生は人数は少ないながらも、キビキビと大変整ったご様子で、頑張っておられました。
祖師堂をあとに信行道場に帰る姿を見送りながら、自分たちの道場を思いだして懐かしくなりました。
9時から開闢会のご入山行列。総門からスタートし、10時頃には三門前に到着。
▲信行道場より、道場生一行も参列。整然と歩く姿には女性らしい気品も漂っておりました。
先生方のお顔を拝し、もう、それだけで胸がいっぱいになる。
今期、私たちの道場のときの訓育部の先生がお二方、副主任先生と主事先生を務めておられます。
そして書記先生に抜擢された我々の同期の一人! スゴイなあ、カッコいい。
それに、身延時代に夫と釜の飯を共にした若きお上人も書記先生として入っておられました。
訓育部6名の先生方率いる道場生、14名。
本当にご立派なお姿でございました。
▲古式に則った豪壮な練り行列。お稚児さんやお馬さん、お姫様など立派な行列でした^^ 何故かホラ貝に憧れる、私。笑
▲だいぶお天気も良くなり、暑いくらいの日差しになりました。良かった!
私たちのときも、とても暑かったのと、それまで殆ど道場と久遠寺本堂の行き来だけですので、たくさんの一般の方達の中に久しぶりに入ると、何というか「気に当てられる」というか・・開闢会は体力が消耗される日だったのを思い出します。
実際、体調を崩して倒れた仲間もいましたね。
とてもめでたい日だけれど、とにかく消耗した、そんな日だった気がします。笑
▲11時半からはご草庵跡地で法要。それまで私たちはのんびり過ごさせて頂きました。
▲ご草庵跡での法要。ギャラリーには浴衣姿のアジアの方達も。和装姿、素敵でしたよ。^^
▲私が憧れるこの色のお衣・・素敵なのです。憧れるのです。欲しいのです。(笑)着る機会ないけど、素敵。
試験の際の面接官の先生でしたのでご挨拶したかったけど、何と声をかけさせて頂いたら良いか分からずやり過ごしてしまった。><
4月に寺子屋研修で一緒に学んだお上人方もおられたり、身延の懐かしい方々にもお目にかかれて嬉しかったです。
ココにくればどなたかに会える。そういうところも、、やはり身延は最高の私たちのふるさとなのです。
▲同期ともゆっくり話も出来たことですし、再会を祈って御廟所をあとに・・
先生方にご供養申し上げ、名残惜しいなかそれぞれ日本中の自宅へ去って行く。。
寂しいなあ。また道場に入りたい。
そう願っても、あのメンバーでの濃密なご修行と感動の日々は二度と来ないのです。
だからこそ、同期や先生方のご活躍を聞くと本当に嬉しく、自分も頑張るぞ!って元気貰える。
今、世間では悲しいニュースが次々と流れています。
今朝も、昨日警察官が刺されたニュースによって大阪府下では(ウチも)学校・幼稚園が休校になるところでした。犯人は捕まったけれど、この人個人の何がどうなってこうなったのだろう。罪そのものより、人の心がこんな風に壊れてしまったのは何故かを思わずにいられません。
もちろん、警察官の方の回復も祈らずにはいられませんが。。
人々の心に安らぎを・・それにはやはり、それぞれ一人一人が思いやりの心を持って、人に優しく出来る社会であって欲しい。
面白くないことも、理不尽なこともあるでしょう。だけど、それでも。
人間の心を育てるのは人間、人が人らしく生きられるのは人間の愛情あってのことなのであります。
修羅に堕ちてはダメなのです。悪道に堕ちてはダメなのです。人間の心を失ってはなりません。心に悪い気持ちが芽生えそうになったら、仏さまのお顔を見て欲しい。
そのために、お寺はあるし僧侶だっているんだから。
心がささくれ立ってどうしようもなくても、自分で自分を、犯罪者にしないでやって欲しい。そう願ってやみません。
そう思って最近読んだ本↓
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