老犬だけに、感じられる大切なこと。

こんにちは！

ぶー子です(^^)

いつもブログを読んでいただき、
ありがとうございます♫

さて、私は、
動物病院で働く前は、
「またペットを飼うなら、若い子が良いな」
とずっと思っていました。

それは、
永遠のお別れを、
できるだけ避けたいことと、
少しでも一緒に居たいという気持ちがあったからです。

しかし、
動物病院で働くにつれ、
私の中にある感情が生まれてきました。

それは、、

「老犬だけに感じられること」

これは、
ある飼い主さんから教えてもらったことです。

１５歳にもなるワンちゃんを
飼っている飼い主さん。

その飼い主さんが
本当に嬉しそうに話してくれました。

「この子が、いつ逝ってしまうか分からないっていう恐怖よりもね、

それ以上に、
この子からの癒しの力の方が大きいのよ。

この子を見てるだけで、
心の中が温かくなるの。」

私は小さいときから、
何かしらの動物を飼ってきました。

幼稚園の時に、
親に説得してやっとのことで飼ってもらった、
プレーリードッグのアップ君。

１０年も生きてくれて、
私が高校生になる時まで、ずっとずっと

一緒に過ごしてきました。

最後は、老衰で、
私の腕の中で、まるで寝るように、
天国に旅立っていってくれたのです。

とても悲しかった。

そして、信じられなかったです。

きっとまた戻ってきてくれると信じていました。

ですから、
私はその死を受け入れることができず、
いつか戻ってきてくれると信じ込み、

アップとの過ごしてきた日々を
思い出すこともできなかったのです。

アップとの生活を思い出そうと、
記憶のページをめくったとたん、、
全身が震えるほどの悲しみが襲ってくるのです。

その度、
あわててそのページを閉じる。

この作業を、ずっと続けてきたのです。

何度も繰り返すことで、
死に対する悲しみを薄れさせることはできました。

しかし、
それと同時に、
アップから貰ったあの温かな心、
共にかわした笑顔、
楽しくて温かだったはずの出来事さえも、

まるで何もなかったかのように、
薄れてきてしまっていたのです。

この飼い主さんの言葉を聞いて、
私は、はっと、
その記憶を戻すことができました。

とても温かくて、
優しさに溢れた、アップとの日々を。

確かに、
年を取り、死が近づいてくることは、
とても怖いことです。

しかし、
それ以上に、
温かく、そして優しい日々がそこにはあるのです。

若い子にはできない、
特別な癒し方をしてくれるのです。

「日常に起きる、
本当に取るに足りない仕草や行動が、

まるで特別のことのように、
キラキラと輝いて見えるの。」

その飼い主さんは、幸せそうに、
そのワンちゃんを抱っこしながら話してくれました。

「好きって気持ちに限界がないなんて、
始めて知った。

昨日より、今日の方が、
この子のことを好きになっているのよ。」

どうか、
歳を取りたくないなんて、
言わないで。

若い頃のままでいてね、
なんて言わないで。

確かにそれは怖いこと。

そして、受け入れがたいこと。

しかし、
老犬には、老犬にしか感じられない、
特別な温もりがあるんです。

老犬にしか分からない、