またまた朝日新聞の書籍紹介コーナー
でもコミック欄での紹介だったし
漫画本は図書館には置いてないかと思ったけど
この 小林一三 って人
以前からどこか惹かれるものを感じていたので
いつものように
北海道のアッチェ水素さんに話していた
https://ameblo.jp/tsuumintaku
そうしたら それからしばらく経って
千歳図書館にありましたよ
という報告
早速借り出してくれていたので
いつものように電話での読み聞かせ
小林一三氏について
それまでぼくが知っていたのは
阪急電鉄と宝塚歌劇団くらい
けれどもすごくやり手のビジネスマンで
沿線開発で不動産事業をしたり
百貨店を作ったり
趣味も多彩で魅力的人物であることは知っていた
その人の伝記が漫画本として気楽に読めるのだから
図書館にあるのなら借りて読まない手はない
小林一三
生まれは現在の山梨県韮崎市
15歳で慶應義塾入学
17歳の時 小説「練絲痕」が山梨日日新聞に掲載される
19歳で慶應義塾を卒業して
20歳4月三井銀行入社 9月に大阪支店へ
読み進めて行くと
この人は周囲の環境にとても恵まれていたことがわかる
生まれも勿論だが
周囲からいろんなものを吸収して
人との出会いにも恵まれて
この人独自のビジネスへと繋げて行く
やはり人間は環境が大事なのだと
つくづく感じさせられた
この人の生き様で
特に2つ心に残るものがあった
一つは宝塚歌劇で
宝塚音楽学校の校長に就任した時の
清く 正しく 美しく
ってやつ
更にはこの人
初期の頃は歌劇の脚本を自分で書いたりもしていたとか
もう一つは
56歳の時建設した阪急百貨店
梅田駅前の阪急ビル
その最上階の食堂
若いサラリーマン達は金がないから注文はライスのみ
テーブルにはソースや醤油の小瓶が置いてあるから
彼らはライスにそれらをかけて食べる
それでは少しも儲けにならないからと
店の従業員達は心配し
ライスだけしか注文しないお客様はお断りしようか
などと考えて社長の
いちぞうちゃんに相談する
すると
いちぞうちゃんはそれを聞いて
それは大いに宜しい
と言って
カレーライスに付ける福神漬を手に持って
そんなライスのみのお客さんの席を廻って
福神漬をサービスする
今は彼らは収入もわずかで
金がないからライスしか注文できないけど
やがては収入が増えて
もっといろんな美味しい料理を注文するようになる
その時に儲けさせてもらえばよろし
こういう考えのできるリーダーがいれば
当然その企業は栄える
いちぞうちゃんは晩年国政にも請われて参加
67歳 第二次近衛内閣商工大臣
72歳 幣原内閣国務大臣
73歳の時に公職追放され78歳で解除
83歳で新宿コマ劇場をつくり
のち引退
いや~
今の世界にも
こういう人材はたくさん出てきて欲しいものだ
ところで
阪急電鉄って
阪神急行電鉄の短縮系みたいだけど
阪神と阪急の関係はよくわからなかった