1年前の「ミニシアター・エイド基金」の「サンクス・シアター」、
3度目の緊急事態宣言を機にやうやく配信を観ることに。
1作目は深田晃司監督の「歓待1.1」。
墨田区で印刷を営む小林家。社長の幹夫(山内健司)と後妻の夏希(杉野希妃)、先妻との間の娘と社長の妹の4人が住む家に、加川
(古舘寛治)がやつてきて、そのまま住み込みの工員として居座つて
しまふ。
平穏だつた家にさざ波が立ち、やがて嵐が吹き抜ける。夏希の裏の顔や幹夫の弱み。そこを加川がかき回す。
不気味な、不快な感触からエスカレート。そして嵐の後の脱力感、これから家族はどのやうに生きていくのか。不思議な感覚を残す。