【シネマ】北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ | お気楽りーまんの気まぐれブログ

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北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイを観てきました。

 

「祖国解放70周年記念日」に北朝鮮で初めて公演をおこなつた海外のロックバンド「ライバッハ」のライブ開催までのドキュメンタリー。

ナチスを思はせるやうな制服に軍隊のようなサウンド。ノルウェーでは北朝鮮のサポートで軍人にマスゲームをさせたり、ロシアでは国歌をバカにされたと出入り禁止と方々で物議をかもすグループ。

そんな彼らも北朝鮮では大変。空港に到着するやライブで使ふDVDディスクを押収されたり、会場ではスタッフとは話がかみ合はず機材のセッティングなどで大わらは。現地のコーディネーターのリ氏以外にも当局の監視の目。直前になつての映像やらボーカルの歌ひ方やらの細かなダメだしとそれへの対応。あげくに北朝鮮と韓国との軍事衝突まで勃発。それでもアリランなどのカバー曲の披露や音楽学校の生徒らとの共演もするなど、心をつなぐ努力は惜しまない。

 

チトー政権のユーゴで生まれ反体制の立場を取つてきたライバッハ。独裁への批判を直接的な言葉を使はずに、より権威的な外観で権力者の用ゐる言葉をなぞるスタイルを取ることで当局の弾圧をくぐり抜けてきたらしい。

反体制・反独裁のロックバンドが北朝鮮の国家イベントに招待される、そのこと自体が??そして当局の干渉を受けて曲数を減らしながらも、「歌で自由な心を取戻す」といふミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」から「ドレミの歌」や「エーデルワイス」などを演じることができたといふのもなかなか面白い。