さっそく、国会に憲法改正の動きが出てきた。
私は、現状での憲法改正に反対である。
郵政民営化が、アメリカの圧力であったことは周知の事実だが、
憲法改正も、同じようにアメリカの圧力によるものである。
郵政民営化は、純粋に経済問題として自由主義を標榜するならば、規制緩和は当然の流れという大義が成り立つが、憲法改正に大義はあるのだろうか?
郵政民営化では、郵貯・簡保のお金を
憲法改正では、兵士という人を差し出せと迫っているだけではないか。
現行憲法がGHQの押し付けだから、自らの手で憲法を!
改憲派の人は、そういうが、笑止!
新憲法も、アメリカの押しつけではないか!
アメリカは、ああ見えても軍備縮小を模索している。
これは、財政赤字の問題とアメリカ人だけが他国で死ぬ現実への国内世論対応であろう。
そして、軍備縮小の流れの中に、今秋から本格化する米軍再編の動きがある。
この再編成に、シアトルにある米軍の太平洋司令部(?名称は違うかも)の厚木移転があり、
兵士削減がある(現状では、兵士削減までは?)。
一方、アメリカ経済(ブッシュ政権?)の牽引車は相変わらず軍需産業である。
日本は、防衛兵器輸入という形でこの産業に貢献しているのであるが・・・
軍需産業は、戦争が起きないと衰退する。
さらに、常に軍事的緊張関係が演出されることを好む。
その意味で、アメリカは常に戦争を行っていなければならない国なのである。
その国が、軍備縮小を模索するという・・・
日本はアメリカに対して、思いやり予算という名目で米軍を援助してきた。
そして、兵器の輸入も多い。
その国に対し、予算だけでなく兵士を出せと要求していると考えるのが当然であろう。
何せ、厚木に司令部が来るのである。
兵士の手当てがつけば、米軍は兵士の削減を行える。
これを日本に要求していると感じないのは、想像力の欠如というもの。
予算だけでなく、自衛隊も米軍の傘下に入る。
これが、9条改正後にすぐやってくる世界。
さらに、多国籍軍の司令部は、実践経験に長けた米軍が握る。
自衛隊は、手足のように扱われる。
命令が下れば、自衛隊に拒否権はない。
軍隊では、当たり前の構図がここにある。
まさに米軍の下請けである。
そして、対テロ戦争以降、アメリカは怪しいと判断すれば先制攻撃を可能とする法案を可決している。
さらに、先のイラク戦争でも明確なように、戦争の大義のでっち上げを平然と行う。
イラク戦争では、フセインとアルカイダの関係から大量破壊兵器へと戦争の大義が移り、さらにこれらが否定されると、イラクの民主化へと移った。
このような、アメリカ軍の傘下に入ることを、現状での9条改正は認めることになる。
さて、角度を変えよう・・・
連合国(国連)の敵国条項はどうなったのか?
(日本では、国連と訳されているが、あれは連合国と訳さないと、意味が伝わらない)
もともと国連と訳されているものは、第2次大戦の敗戦国を監視する連合国の集まりであった。
この敗戦国に不穏な動きがあれば、安保理の決議なしに、先制攻撃権を認めている。
それが、国連と訳されたものの正体である。
自衛隊が、国際的な常識では軍隊であっても、9条が歯止めの役割を果たしていた。
その箍を外す・・・
つまり、中国やロシアに先制攻撃の名目を与えることになる。
現状で憲法9条を改正することは、
米軍と一体化するリスク
中国・ロシアに先制攻撃の名目を与えるリスクをそれぞれ負うことになる。
国が国民を守ることを本意とするならば、
名目上の自主憲法という美名に酔うことと、これらのリスクを天秤にかけるべきであろう。
どちらがリスクが高いか明らかである。
現実と乖離した自衛隊ではあるが、憲法9条がかろうじて歯止めを与えている。
例えば、イラクでの活動は多国軍庇護のもとであったり・・・
今後も9条を楯に、開き直れば良い。
アメリカという暴走国家の下請けとして、命運を共にする義理は無い!
その楯が、現状と乖離した9条なのである。
ゆえに、私は現状での憲法改正に反対する。
これら起こりうるリスクに対し、説明を加えない憲法改正論議は危険極まりない。
そして、経済的にも軍事的にも彼の国の51番目の州になることを、この憲法改正は意味していると感じる。
ちなみに、民主党の代表戦に手を挙げた京都のM氏は、アメリカに対し対米政策の転換を行わないと約束したと伝え聞く。M氏は、自民党内でも見当たらないくらいの改憲論者である。
ゆえに・・・
国会では、決まったようなもの。
あとは、国民投票次第となりうる。
そして・・・
自衛隊は、士官が多く一兵卒が少ない、いびつな構造となっている。
これを埋めるのは・・・
普通の想像力を働かせれば、徴兵制で一兵卒を増やすしかない。
アメリカ軍に命令された作戦行動で、自分の命を落とすこと。
アメリカ軍司令部と、傘下の基地と兵隊がこの国にあることで、攻撃される可能性が増えること。
中国・ロシアの先制攻撃を容認できること。
もちろん、アメリカ軍は日本を守らないこと。
これらが飲みこめるなら、9条改正に賛成すれば良い。
私は、この劇薬はご遠慮申し上げたい。
追記)
これを書くと、詭弁になるのを承知の上で・・・
本来であれば、軍縮を指向すべきである。
これは、純粋に経済の問題から。
アメリカが舵を軍縮に切る意義は、その意味で大きい。
しかし、日本で現実的にそれが許される状況では無さそうである。
しかし、9条を改正することとで、極東地域の軍事バランスが変化するとは思わない。
米兵の変わりに、自衛隊がその役割を担うわけであるから、米軍の減った分の補充は行われる。
逆に、改正しなかった場合でも、極東地域の軍事バランスは変化しない。
米軍は、削減したくとも代替兵力がなければ、削減できない。
軍事バランスの問題と、9条改正の問題は別であると考えている。
さらに、財政上の問題を考える必要がある。
国家財政が、これを聖域とすることにどこまで耐えられるのであろうか?
この国の経済にそこまでの余力があるのであろうか?
9条が改正されれば、軍費の拡大は否めない。
(米軍が装備していたものを、日本軍が装備するわけであるから)
ただですら、07年以降の財政破綻が現実化してきている。
守りたいけど、お金がない、でも守らなければならない時に、この国は何を選択するのであろう。
これは、想像したくない世界であるが・・・・
アメリカの軍需産業と、その下請けの日本企業を支えるために、莫大な税金を支払うことにならないか?
そしてその不満は、必ず外に向く。
さらに・・・
この国の国家財政は、ハイパーインフレか戦争でしか、借金を解消できないところまできている。
戦争は、自衛のためはなく、純粋に経済問題から勃発する確率が高い。
経済問題を隠すために、様々な理由があとからつけられる。
戦争の沸点が、私にはすぐそこに見えるのだが・・・
アメリカが台頭を押さえたい国との戦争を、アメリカ主導で他国が、自国経済の為に行ってくれるのであるから、これはアメリカ・日本そして、国内に様々な不満を抱える中国にとっても都合がいい
空絵事か?
9条改正、そして米軍の傘下入りは、財政問題の解決に使われる可能性が高い。
バブル経済、失われた10年、そして独裁政権の誕生。
2次大戦前と同じ道である。
様々な流れが、2次大戦前と同じ様相を呈してきた。
私達は、この60年間、何を学んできたのであろうか?
その理性が、現実問題として問われている。
さらに追記)
9条改正が戦争を引き起こすのではなく、財政問題が戦争を欲している。
私の危惧は、ここにある。
財政再建を考えた時に、昨年くらいまでは・・・
竹中大臣がターゲットインフレの導入という劇薬を、様々な場面で口にしていた。
しかし、このところ聞かない・・・
何故か?
米軍再編の問題とリンクしているように思えてならない。
しかし、これとて選挙前までは小さな危惧。
選挙で民主党が惨敗し、M氏が動き出したことに、憲法改正への現実味を感じている。
M氏が代表を目指すということは、そのまま憲法改正を意味する。
国家財政の破綻が戦争を欲している。9条改正は、その通過点に過ぎない。
私の危惧は、国家財政の破綻局面という現実。
竹中大臣がターゲットインフレを言わなくなったという現実。
ことからもう一つの選択肢が選ばれたのか?という推測から成り立っている。