ダーリンはマザコン -7ページ目

別れ話(4)

「マンションの駐車場にいるよ!!

 シルバーの車だっビックリマーク

 準備できたらはよ来いよ~ビックリマーク

 犬の餌と水はちゃんと入れて来いっわんわん






宮本さんは、私が住所を送った30分後に着きました(早ッ)。 私もそれほど準備に時間は掛からなかったので、メールを受信してからすぐに駐車場へ降りて行きました。


駐車場に停まっている宮本さんの車を見て、私は緊張しました。 プライベートで彼と・・・しかも二人きりで会うのは初めてだったから・・・。






「おはよう・・・。

 こんな時間に・・・本当にありがとう。」



「ほい!

 まぁ、とりあえず元気出せ。」






宮本さんは、コンビニで買って来たであろう飲み物を私にくれました。






「あっ、これ私好きなんだ~!

 いい趣味してるね~(笑)。」






宮本さんの気遣いに答えるべく、私は無理に明るく振舞い、宮本さんのテンションについてって、とりあえず元気を取り戻そうと思いました。






「ははは(笑)。 だろ?

 ってゆーか、ミサミサいっつもコレ飲んでるから、

 同じの買っとけば無難かな~と思って(笑)。」



「さすが! 隣の席だけによくご存知で(笑)。」






良かった・・・。

ちゃんと、笑えるじゃん、私。






「この辺にロイホあったよな? そこでいい?」



「え? ロイホって何?」



「ファミレス。 ロイヤルホスト。」



「あぁ、ファミレスか。 そこの通りを右行ったとこにあるよ。」



「・・・ロイホとラブホ勘違いしたろ?」



「するか!! アホ(笑)。」






あぁ・・・。 なんと癒される・・・。

好きでもない人だけど、こんな癒しってあるんだ・・・。


思えばここ数年、宏樹とずっと一緒に暮らしていて、こんなに癒された事って一度もありませんでした。 いつでもママの影に怯え、心から休まる時間が無かったんだと思います。






「あのさ、その・・・彼氏の事だけど。」



「うん?」



「話して平気? 辛い?」



「だって、話を聞いて欲しいって言ったの私じゃん(笑)。

 もう大丈夫だよ。 だいぶ元気出た!」



「うん、じゃあ話すけど・・・

 俺は、これで良かったと思うよ。」



「うん・・・。」



「後味はすげー悪いけどさ、今だけだよ。 辛いの。

 彼ママの話とか聞いてて思ったけど、

 マザコンと過保護なママの板挟みなんて、辛いじゃん。

 まぁ・・・さっきメールに書いてあった彼氏の浮気にしても、

 結婚する前に分かって良かったんじゃないかな。

 いいキッカケになったし、思いっきり吹っ切れるじゃん?」



「そうだよね・・・。

 でも、別れたいって思ってたのは確かなのに、

 今はまだ・・・全部を全部、前向きに捉えられない・・・。」



「だから、それも今だけだって。

 そのうち、もっと素敵な人と付き合った時に、

 今日の事も前向きに考えられるはず。」






こんな会話の途中でファミレスに着き、私たちは車を降りました。