別れ話(4)
「マンションの駐車場にいるよ![]()
シルバーの
だっ![]()
準備できたらはよ来いよ~![]()
犬の餌と水はちゃんと入れて来いっ
」
宮本さんは、私が住所を送った30分後に着きました(早ッ)。 私もそれほど準備に時間は掛からなかったので、メールを受信してからすぐに駐車場へ降りて行きました。
駐車場に停まっている宮本さんの車を見て、私は緊張しました。 プライベートで彼と・・・しかも二人きりで会うのは初めてだったから・・・。
「おはよう・・・。
こんな時間に・・・本当にありがとう。」
「ほい!
まぁ、とりあえず元気出せ。」
宮本さんは、コンビニで買って来たであろう飲み物を私にくれました。
「あっ、これ私好きなんだ~!
いい趣味してるね~(笑)。」
宮本さんの気遣いに答えるべく、私は無理に明るく振舞い、宮本さんのテンションについてって、とりあえず元気を取り戻そうと思いました。
「ははは(笑)。 だろ?
ってゆーか、ミサミサいっつもコレ飲んでるから、
同じの買っとけば無難かな~と思って(笑)。」
「さすが! 隣の席だけによくご存知で(笑)。」
良かった・・・。
ちゃんと、笑えるじゃん、私。
「この辺にロイホあったよな? そこでいい?」
「え? ロイホって何?」
「ファミレス。 ロイヤルホスト。」
「あぁ、ファミレスか。 そこの通りを右行ったとこにあるよ。」
「・・・ロイホとラブホ勘違いしたろ?」
「するか!! アホ(笑)。」
あぁ・・・。 なんと癒される・・・。
好きでもない人だけど、こんな癒しってあるんだ・・・。
思えばここ数年、宏樹とずっと一緒に暮らしていて、こんなに癒された事って一度もありませんでした。 いつでもママの影に怯え、心から休まる時間が無かったんだと思います。
「あのさ、その・・・彼氏の事だけど。」
「うん?」
「話して平気? 辛い?」
「だって、話を聞いて欲しいって言ったの私じゃん(笑)。
もう大丈夫だよ。 だいぶ元気出た!」
「うん、じゃあ話すけど・・・
俺は、これで良かったと思うよ。」
「うん・・・。」
「後味はすげー悪いけどさ、今だけだよ。 辛いの。
彼ママの話とか聞いてて思ったけど、
マザコンと過保護なママの板挟みなんて、辛いじゃん。
まぁ・・・さっきメールに書いてあった彼氏の浮気にしても、
結婚する前に分かって良かったんじゃないかな。
いいキッカケになったし、思いっきり吹っ切れるじゃん?」
「そうだよね・・・。
でも、別れたいって思ってたのは確かなのに、
今はまだ・・・全部を全部、前向きに捉えられない・・・。」
「だから、それも今だけだって。
そのうち、もっと素敵な人と付き合った時に、
今日の事も前向きに考えられるはず。」
こんな会話の途中でファミレスに着き、私たちは車を降りました。