森の草刈(谷間の笹と竹) | まさや爺さんの贈り物

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半年間、棚田と里山の草刈りをやってきて、最後の締めくくりは、森の草刈です。谷間に埋め尽くされた笹と葛の蔓との格闘でした。今回笹について、クマ笹くらいしか知りませんでした。ところが森林の谷間には、3メートルぐらいの笹が生えていました。


3メートルもあったら竹やでと思って、見て見るとタケノコの皮が大きくなっても枯れるまでついているのが、笹だそうで、それをハカマというそうです。昔は、竹の節を「よ」といったようです。その世に竹をつけたのが笹だというそうで、竹は、高い大きいから「タケー」古代人が言ったのかなぁーと思います。


 自分の尊敬している福井県出身の白川静さんによると「世」の字は、分かれた木の枝に芽が出ている形、草の芽の生え出る形が生、木に新しい枝が3本伸びた形が「葉(よう)」(ふだ)その木の枝の上のものが「葉」である。と書かれてある。


 「世」は、竹の節と言われた理由がわかりました。木の枝に芽が出ている感じから来ていたのです。笹は、竹に似ているので、竹かんむりがついているぐらいしか知りませんでした。最近本を読むのが楽しくなってきました。しかし目元がおぼつかなくすぐ疲れて寝てしまいます。


 ササと竹をネットで調べてみると笹は、「竹の葉 サラサラ 軒端に揺れる・・・」という歌のように、その音から来ているようです。古代人は本当に自然から見たり聞いたりしたことを言葉にしており、自然と共生していたのだとわかります。そのためか自然の中に身を置くとなぜか懐かしさを感じるのかもしれません。


 さらに驚いたのは、低いのはクマザサ、高いのは女竹(苦竹)と思っていたのですが、竹にも、真竹、孟宗竹などあるように、背の高い笹にもヤタケ、姫竹、メダケなどいろいろあるようである。ヤタケは、矢や筆軸、釣竿、キセルなどにも適しているので、武家屋敷などには、植えられている。


 急斜面の笹刈は、蔦が絡んだりして大変であるが、うまくいかない時こそ、ゆっくりとおばあさんになったつもりで、ボチボチやると意外に作業が捗る。笹に向かって挑戦するより、一歩引いて、やるとうまくいくことがある。



 ササで覆われた谷