深い谷の草刈(獣道・苦竹) | まさや爺さんの贈り物

まさや爺さんの贈り物

このブログは、家庭菜園とフォルクローレを趣味にして、つれづれなるままに、書いたボケ防止の練習ブログです。


 法面の笹刈った後

 まさにイノシシの棲家

 ササの中の獣道

先日の池法面から今度は谷あいの草刈りをすることにしました。長い間ほったらかしになっていた谷をやることになりました。自分の菜園でも笹やセイタカアワダチソウの手を焼いていますが、この山の中の里山でも同じです。深い谷を2~3メートルの笹が谷を覆い、その上を葛の蔓が絡まりながら這っています。


 そのためこの谷がどのような地形になっているのかわからなくなっていました。その地形を明確にするための作業となります。草刈りの大変なのは、笹に覆われたところか葛の蔓が覆っているところと言われています。またそれぞれの草木の背丈により草刈りの難度がとても違います。


 背の低い笹は、よく切れる刃でやれば、とても気持ちよく刈り取りできますが、背が高くなると3回ぐらいに分けるか1メートルぐらいのところで切ってからまた根元を切るので大変ですし、ただ刃をあてるだけでは、切れないので、押し付けたり打ち込む必要があります。


 でも今回は、3メートル上に葛の蔓が固まって、屋根のようになり、その上に葛の落ち葉がかぶさり、まるで屋根のようになっています。そのため蔓を切りながらの作業で、4から5倍の作業が必要になります。そんな屋根の下には、獣道があって、きれいな舗装道路みたいになっています。


 そしてところどころに穴が掘られています。笹は下草と思ていましたが、条件によると3メートル以上になることを知りませんでした。 調べてみると笹でもいろいろあって、これは、どうも「メダケ」という笹で多年性の常緑樹のようだ。別名は、苦竹というそうで、タケノコがにがいから来ている


 この笹(メダケ・苦竹)は、篠笛・キセル・筆軸・籠などの竹細工に向いており、見た感じ最近買ったパンフルートにも使えそうな感じである。昔は、農家の近くに植えられていたが、現在では、野生化していると書かれてある。そう考えればここらあたりに農家が昔は、あったのかもしれません。


 しかしいざ作業をしていくととても大変なことになりました。二枚刃で刈っても笹が太いので、勢いをつけないと止まってしまたり、2~3本が一緒になるとカバーと重なって止まってしまうので、嫌になってきます。そして根元を切っても上の蔓に支えられて、ぶら下がっています。


 その上に落ち葉が乗っている状態です。ここで悪戦苦闘していると笹に教えてもらいました。「この野郎」と無理に力を入れると横から顔に上の蔓がぶら下がったり、かえって笹が絡み合ってニッチもサッチもできなくなりました。そこで「この野郎」でなく、「すみません、少しづつ切らして盛ります」と力を抜いて、どこに刃を入れるといいか考えながら、やるとあまり力が要らないことがわかりました。


 何でもそうですが、見方を変えて、穏やかに眺めると意外と前に進めることがあります。それととにかく笹と蔓で作られたアーケードの下に作られた獣道はとても快適に思われました。でも長い間放置されていた耕作放棄地というか荒れ放題の谷には、アライグマやイノシシの洞穴があるような感じです。


 おそらく昼は、人目を忍んで、この屋根の下で遊んでいるのだと思われました。これでは、昼に人前に現われなくても十分生活ができると思われました。道路から眺めた谷は、葛に覆われたものですが、その下にこのような別世界が広がっているとはわかりません。これでどのような地形になっているのかがわかりました。