(読書)ビブリア古書堂の事件手帖 | ♪トラベラーズノートと万年筆と文房具とガチャと100均が好きなパパのblog

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書店の数が減っていると云う

文字離れが進んだのか
雑誌の発行部数が減少し
書籍やマンガの購入数が減る中で
Amazonが売上を伸ばすと云うことは
書店の収益の減少に繋がります

ましてや
かなり前から
書店の売上の重要な部分を担う
雑誌の販売を
コンビニが占めており
マンガの新作も売っていることから
コンビニは書店の天敵のひとつでしょう

書店が消えた地域では
コンビニが書店を兼務するお店が出て来たと
ニュースで聞きましたが
それは
書店が全く無い地域の話であり

兼務で取り扱える量はたかが知れている為

生活圏内に大型書店があれば
取り扱う書籍の数に負けて
コンビニと書店の兼務店は消えて行きます








「ビブリア古書堂の事件手帖」の
最新刊を読みました


「ビブリア古書堂の事件手帖」は

文学作品をテーマにした

ミステリー作品です



2013年に剛力彩芽さんが主人公を演じ

テレビドラマ化されましたし

2018年には黒木華さんが主人公を演じた

映画が上映されました


実は私は

どちらとも観ていません(TдT)


前者が放送された頃は

「ビブリア古書堂の事件手帖」が

流行ってはいましたが

何となく”流行モノ”が苦手な私は

本もドラマも縁が遠かったのです


後者が放映された頃には

すっかり愛読者になってはいたのですが

子ども達がいたり仕事がドタバタしていて

映画館に足を運ぶ余裕がありませんでした


そう云う”ブームに故意に乗り遅れてしまう”ことは

私にはよくある話で

「図書館戦争シリーズ」や

「空飛ぶ広報室」などの有川浩さんの作品も

ブームが去ってから読み始めて

やっぱり良い作品なので気に入るのです


小川糸さんの「ツバキ文具店」も
かなり遅れてから
ご近所さんに「良い作品だから」と
薦められ貸していただき
そこから気に入ってしまいました

さて

「ビブリア古書堂の事件手帖」でありますが

6巻か7巻(最終巻)が出る頃には

書店の店頭で見付けたら

直ぐに買ってしまう程に気に入ってました


今回の最新刊は

第2シリーズの4巻目に該当します


よく覚えてませんが

既に3か月くらい前には

書籍を購入していたのですが

直ぐには読むことはせず

ず〜っと机の上に放置していました(笑)


取り敢えず

買い忘れてはいけないので

買うのは買うのですが

気が乗らないと読もうとしない

悪い癖が私にはあります


今回も

其の悪い癖が出ていたため

発売からかなり時を経ているのに

なかなか記事に書いてなかったですし

書き始めても遅筆なので

記事の鮮度は格段に落ちてしまいました



さて
このシリーズを読まれている方は
ご存知だと思いますが
「ビブリア古書堂の事件手帖」は
毎回テーマとなる作家がいて
今回は夏目漱石でした

作品も「道草」「こころ」「明暗」がメインでして
「坊っちゃん」も出て来るのですが
物語の流れで
先の3冊の「袖珍本」と云うものが出て来ます

「袖珍本」とは
普段から着物を着ていた頃の呼び名でして
”袖に入る程度の小さな本”と云う意味で
今で云う「文庫本」などに該当します

そして
偶然にも
我が家にもその袖珍本があります


元々
単価の安い袖珍本の
更に復刻版なので
書籍的な価値は殆どありませんが
小さな書籍であるにも関わらず
廉価版の文庫とは違って
ちゃんと「箱」が付いていて
しかも
「箱」や「装幀」のデザインが
とても素敵なのです


大きな箱の中には
3つの袖珍本が
1冊ごと「箱」に入っています

1冊ごとの箱から出した書籍は
ちょうど文庫本サイズであり
持ち慣れた大きさであります

「箱」や「装幀」だけではなく
表紙の素材が「布」であったり
埃などで傷まないように天金加工がされていて
豪華な作りも見ているだけで
ワクワクしてしまいます



私は
豆本などの
小さな本も好きなので
狭い我が家にも置いておけるミニチュアとして
飾って置いても素敵なのです


なお
私は
漱石の豆本も持っています

写真は大きさ比較に新潮文庫を置いてます


「漱石名作漫画」と云うもので
後ろにある新潮文庫は大きさ比較であり
文庫本よりもひと回り以上小さいです

ボロボロの箱から取り出すと
ハードカバーの書籍が出て来て…


短いながらも
「坊っちゃん」の話もあるのです


イラストだけ見ても楽しい(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡






話を袖珍本を戻します

元々は
単行本だった書籍の縮小版であるため
後ろのページには
印刷が大正3年と書かれていますが…


袖珍本で
なおかつ復刻版なので
そのページも復刻されたページでして
実際に発行されたのは
昭和59年です


発行したのは
復刻の元となった単行本も
今回の袖珍本の復刻版も
同じ岩波書店であります

「岩波書店」の時代を感じます

岩波書店は
1913年(大正2年)に
岩波茂雄さんが
神田神保町に開いた古書店がルーツで
翌1914年(大正3年)に
夏目漱石の『こゝろ』を刊行したことをきっかけに
出版業に進出しました

ですから
この袖珍本にも『こゝろ』が入っていて
そんな意味でも
この袖珍本は大切な書籍なのだと思います

「箱」や「装幀」がとても綺麗なので
取り扱うことが勿体無くて
私はまだ3冊とも読んでいません

本末転倒ですが
飾って置きたいので
別途
安い文庫本を購入して
そちらを読もうかしらん?