お互い「敵」と認定し合い、激しく競合してきた会社がある法令違反で叩かれている。
業界紙こそ独立系WEBメディア1社しか報じてないが、ヤフーニュース、読売新聞、産経新聞と主要紙にまで取り上げられてしまった。
これが弊社だったら業界紙で叩かれ、主要紙はスルーだろう。ニュースバリューがない、、
何度も「煮え湯」を飲まされてきた相手だけに、複雑な想いはあるが、私は叩いたり批判する気にはなれない。
行ってきた行為は許される事ではないが、ともに激しい価格競争を繰り広げてきたからコストにシビアになる気持ちは理解できる。わが社とて、私の知らない所で同じような事をしているかもしれない。100%の確信がもてないのだ。
正直、本件を知ってから、即座に社内に通達を出し、本件を他山の石にできるよう、同じような事をしていないか、再点検させた。
これを機に大いに反省され、社内にコンプライアンス意識が高まり、ガバナンスが強化され、もっと与しにくい強敵になる予感がするのだ。規模的には上場していないのが不思議なくらいだが、様々な理由があるのだろう上場はされていない。
この恩寵的試練を糧として、弊社の約10倍の経営規模のこの会社を隙のない、さらなる強敵に成長させてしまう怖さの方が強い。
この会社には規模に似合わない粗や脇の甘さがあったから戦えていたのだ。
弊社と違い多くの上場企業がクライアントなので、この事件により、厳しい局面もあるかも知れないが、この会社の製造キャパをとって替われる企業など1社もないのだ。
そもそも、この会社が、この分野の技術を海外から持ち込み、特許は取らなかったので国内業界は発展したのだ。
業界の恩人と言っても良い。
特に我が社はこの会社から目を掛けられ(目の敵にされ)、鍛えて頂いた。これによって強くなれたのは間違いない。
一日も早く事態の収拾を図られ、さらに正しく強い会社となられ、我々を今後も大いに鍛えてもらいたい。
これからも共に良い競争をしたいものだ。