株式会社 丸信 社長のブログ

株式会社 丸信 社長のブログ

株式会社丸信 代表取締役 平木洋二のブログ
包装資材販売、シール・ラベルの印刷、紙器印刷加工業を営む株式会社丸信の社長のブログです。

先日お客様の周年パーティーに参加した際、席次表に地元有名企業の経営者様を発見、名刺を出しながら主賓テーブルご挨拶に伺ったところ、、

 

「知ってますよ、丸信さんでしょ、ブログ読んでますよ」

 

衝撃だ、、まじか、、
益々変なことは書けない、
という訳で8月は一度も投稿できなかった。すみません、、

 

さて丸信では毎年お盆明けと1月末に、全社員から私宛に直接、意見や要望を届けてもらう「直接申告書」という制度を実施している。私は年に2回もサンドバックのように社員さんから滅多打ちに遭う。

 

今年も、私の手元には約600通を超える申告書が届いた。
 

毎回のことながら、これを読み込む数日間、私には非常に辛い時期だ。そして、経営者としての自信を無くす。そこには、現場の生々しい実態や、私や会社に対する厳しい指摘、不満が容赦なく書き連ねられているからだ。

過去何度もこのブログで辛い心境を吐露してきた。

 

「あそこがダメだ」「この制度はおかしい」「現場の負担をもっと理解してほしい」

 

一つひとつの言葉に目を通すたび、社長としての至らなさを痛感し、心がザワつく。

リアルな声への感謝と、少しだけの本音

もちろん、今回も現場から数多くの見落としていた問題を教えてもらった。的を射た素晴らしい提案もあり、いくつかのご意見については、早速担当部署に現状の報告をお願いした。現場の目線にはハッとさせられることもある。

 

しかし、すべてを仏のような心で受け止められるかというと、私も一人の人間である。「そこまで言うか…」と、本音を言えば「耳に痛すぎる」意見もいくつかあった。それに数名の「タメ口」には、、、。人間ですもの。

 

例えば休日の件だ。社員に少しでも働きやすい環境をと、役員や幹部たちと死に物狂いで、年間休日をここ10年で108日から122日まで増やしてきた。それなのに「まだ増やしてほしい」というご意見は流石に厳しすぎる。

また、インフレのせいか「給与や賞与をもっとあげてほしい」という声もいつもより多かった。経営者として、社員の生活をより豊かにしたいという思いは誰よりも強く持っているつもりだ。しかし、会社は打ち出の小ヅチではない。「生産性向上」とセットで利益を生み出さなければ、無い袖は振れない。その点は、皆さんを経営パートナーとして捉えている者として、言い訳しておきたい。

不満とは「会社を良くしたい」という期待の裏返し

自信を喪失し、時に倍返しで反論したくなる。それでも、私はこの600通超の「耳の痛い声」を、丸信にとって最も価値のある財産だと確信している。だからこそ、どれほど心が削られようとも、この制度を決してやめるつもりはないのだ。

 

なぜなら、社員から上がる不満や厳しい指摘は、決して会社への悪意ではないからだ。それは「丸信という会社は、もっと良くなるはずだ」という強い「期待の裏返し」である。

記名式でやっているのに、会社も嫌い、社長も嫌い、何もかも嫌いって方も若干名いらっしゃる。


私はこれを「期待の裏返し」と思う事にしてる。

 

もし社員が本当に会社に絶望し、未来を諦めていたらどうなるか。彼らは何も言わなくなる。「どうせ何を言っても無駄だ」と心を閉ざし、静かに退職していく。

だからこそ、これだけ堂々と600通超もの「ダメ出し」や「批判」そして「提案」が集まること自体が、丸信という組織が健全に機能している証左ではないか。社員さんたちが丸信の未来を諦めず、自分たちの職場を本気で良くしようと真剣に考えてくれているからこそ、厳しい言葉が生まれるのだ。

 

私はこの600通を、社員からの「耳の痛いラブレター」として、真正面から受け止めなければならない。

600人超の「経営パートナー」たちという最強の羅針盤

会社の問題を誰よりも深く、リアルに理解しているのは、毎日インクにまみれて機械と向き合う工場のオペレーターであり、お客様の厳しいご要望に泥臭く食らいつく営業職であり、彼らを支える事務スタッフたちだ。

 

彼らが見ている「現場の景色」と、私が社長室から見ている「経営の景色」には、必ずズレが生じる。そのズレを放置したまま、トップの思い込みだけで会社を動かせば、いずれ組織は機能不全に陥る。

 

だからこそ、私はこの直接申告書を通じて、社員全員を「共に未来を創る経営パートナー」として頼りにしている。

600人の経営パートナーたちから寄せられた厳しい指摘は、どんな高名なコンサルタントのレポートよりも経営の核心を突いている。「社長、ここが間違っていますよ」「現場はこうすればもっと良くなりますよ」と、直接突きつけてくれる彼らの存在が、私を裸の王様から引き戻し、経営の軌道を正してくれる最強の羅針盤なのだ。

 

間違っていることには、相手が誰であれ「おかしい」と声を上げられる風土。トップに対してさえ、堂々と「ノー」や「改善要求」を突きつけられる心理的安全性。これこそが、企業を持続的な成長へと導き、組織を守る最大の防御力である。

一灯照隅、万灯照国

天台宗の開祖・最澄の言葉に「一灯照隅、万灯照国(いっとうしょうぐう、ばんとうしょうこく)」というものがあるそうだ。

「最初は一隅を照らす小さな灯り(一灯)に過ぎなくても、その灯りが万の数になれば、国全体を照らす大きな光(万灯)になる」という意味だ。

 

直接申告書に書かれた社員一人ひとりの声。それは、会社の小さな隅っこにある課題を照らし出す「一灯」である。

ある部署の業務フローの無駄、ある機械の老朽化、ある制度の不公平感。それら一つひとつは小さな不満かもしれない。しかし、経営者である私の責任は、その小さな「一灯」を拾い集め、決して絶やすことなく、経営戦略や新たな制度という形に再編集し、実行に移すことだ。

 

社員が灯してくれた「一灯」を、組織全体を照らす「万灯」へと変えていく。不満という名のエネルギーを推進力へと変換していく。それが、600人を超えるの経営パートナーたちに対する、私からの最大のご恩返しであろう。

 

すべてを完璧に、すぐに解決することはできない。私の不得の致すところとしか言いようのないご指摘もある。私の方針と根本的に違う意見はスルーせざるを得ない。

しかし、皆さんがぶつけてくれた真剣な想いから目を背けることなく、一つひとつに向き合い、より良い会社へと進化させていくことに努力を継続する事だけは約束する。

 

「期待」という名の一灯を頼りに今日も頑張ろう。


最後に宣伝です。
 

9月15日、16日に福岡国際センターで展示会を開催します。
有料級のセミナーに加え、食品や化粧品のOEM受託企業様も多数ブース出展して頂いております。
過去一番のコンテンツになっております。どうぞご来場ください。