下りエスカレーター | 株式会社 丸信 社長のブログ

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株式会社丸信 代表取締役 平木洋二のブログ
包装資材販売、シール・ラベルの印刷、紙器印刷加工業を営む株式会社丸信の社長のブログです。

今朝も4時15分に起床して、少しだけ自重筋トレしてからのランニング。

筋トレしてからのランニングはお客様のアスリート社長からアドバイス。9月の健康診断までに体重落としたい。

 

しかし、いつになったら涼しくなるのだろう、、

「暑さ」のせいか、「老い」のせいか、ランニングのスピードが上がらない。

 

40代の頃は単純なジョギングだけでなく、フルマラソンに備えて坂道を駆け上るトレーニングをやっていた。マンションの階段の駆け上がり(10階まで)もよくやった。

足腰が鍛えられて、心肺機能をも強化できる。

駅や空港では下りエスカレーターを眺めながら、これで駆け上がる練習したら、トレーニングに最適だなーとか、でももう、そんな元気ないなーと妄想している52歳の夏。

子供でも叱られるのに、大の大人がやったら通報される可能性すらあるだろう。

 

さてさて、

 

当社では有料職業紹介事業(人材紹介)の免許を取得した。

 

数年前からIndeedの代理店としてお客様の採用のお手伝いをしていたが、より本格的に採用支援事業へ参入する。

 

 

7、8年前に自社の採用にIndeedを使い始め、面白いように低コストで採用できたので(当時は)「これは良い情報だ」とお客様へ情報としてお伝えするようになった。すると、

 

「面倒なので丸信で運用代行できないか?」

 

との複数のお声を頂いた。採用ページの制作や広告運用など大変なことも多い。

数社の運用をお手伝いするうちに、代理店になった方がスムーズにお手伝いできると思い、インディード社にオファーした。

 

しかし、あっさりと断れる、、

 

人材系のビジネスを行っている会社ではないから難しいと判断されたのだろう。

不承不承一旦諦めたが、東京でコンサルティング会社主催のインディード社のオフィス見学&社長(当時)の講演を拝聴する機会があり、その後のアンケートでもう一度、思いをぶつけてみた。

 

すると翌日に担当者から連絡があり、なんとか代理店になれたのだ。

当初は集客にも運用にも苦労したが、弊社の採用支援プロジェクトのメンバーの努力で今では丸信のインディードの運用力はインディード社からも一定の評価を受けるほど、採用面でお客様のお役に立てるようになってきた。

 

実は少し前からTimeeの代理店もやっている。

 

 

Timeeも自社で使ってみて、即、便利さを実感。

こちらから「代理店にならせてくれ」と頼み込んだ。

繁忙期やコロナなどで急な欠員などスポットで人をどうしても集めないといけない場合などに威力を発揮するし、そういう人の中から気に入れば直接採用しても良い。

 

インディードもTimeeも手数料を大してもらえる訳ではないから、ダイレクトに自社の収益に貢献できているかと問われれば疑問だが、確実にお客様のお役には立てている。

 

それで良いのだ。

 

当社の業績はお客様の業績と正の相関がある。

お客様が順調ならば我々も順調。お客様が不調ならば我々も不調。

お客様のお困りごとの解決に集中していれば自ずと道は拓ける。

 

今回の人材紹介事業への参入は弊社役員の提案によるものだ。

毎月の営業会議では司会を営業幹部の輪番制となっており、会議のメインテーマを決めもらう。併せて、最後に司会者が新事業提案をするようにお願いしている。つまり毎月最低一つの新事業が社員さんから提案される仕組みだ。確か第一回目の提案がこの「人材紹介事業への参入」だったと思う。

 

即答で「やってみましょう」と言ったものの、インディードやTimeeの代理店の延長線上で簡単にできるものでもない。

 

免許も要るようだ。

 

専任として経験者の採用を模索するも、なかなか応募もなく、しばらく事業スタート出来なかった。

 

しかしビズリーチと契約すると、すぐに地元出身の人材系ビジネスの経験者を採用できた。ビズリーチの膨大な人材データベースと検索機能が活きた。

 

これから我が国の労働人口は毎年50万~60万人くらい減り続ける。

これは確実な未来だ。

当面、ほとんどの企業で「人の確保」が最も重要な経営課題になるだろう。人がいなければ作ることも売ることも運ぶこともできない。

賛否あるだろうが、この問題の解決には外国人への単純労働解禁しか道はないと思っている。

AIやロボットで代替できる仕事ばかりではないからだ。

 

人口が減れば、包装資材の仕事も印刷の仕事も減る。

我々に限らず、ほとんどの業界で市場縮小が起こるだろう。

業界再編もあるのかなー

 

同業の会社さんでも本業とは関連性の薄い新事業にFC加盟などで乗り出すケースが徐々に増えてきた。当然のことだ。

 

下りエスカレーターを登り続けるのは辛い。

 

思考停止して縮小する市場に身を任せるのであれば、数年は大過なく生きながらえても、中長期的には間違いなく厳しくなる。

本業と関係があろうが、無かろうが、その行動力こそ重要だ。

未知の分野で戸惑うことばかりだろうが、同業のチャレンジには心からエールを贈りたい。

 

我々とて、いくら長年の顧客基盤があるとは言え、有料職業紹介事業の免許を取得し、経験者を雇ったくらいで、安直にこの新事業が上手くいくと考えるほど楽天家ではない。ただ、包材や印刷と違うのは、採用支援事業は「伸びる市場」であるという事だ。少なくとも「下りエスカレーター」ではない。

 

この星は行動の星だから、考えてるだけでは何も起こせない。

 

人材紹介事業立ち上げには最初からコンサルをつけるなど失敗のリスクを軽減しながらの参入しているが、それでも、躓く(つまずく)ことが沢山あるだろう。

 

そこで得た気づきを経験に変えて、サービス自体を業界の慣習にとらわれず磨いていき、既存の先行企業と差別化していく外に道はない。

 

斎藤一人さん曰く、

「行動すれば成功か大成功しかない」

 

構造的に我が国では、ほとんどの商売は下りエスカレーターだ。

そして今は世情も不安定。

しかしだからこそ、お客様は多くの「お困りごと」に直面される。

 

その「お困りごと」を解決するお仕事は無限に生まれるはずだ。

 

不況もまたよし

 

朝のオフィスにて