女王陛下のスターリング・ポンド | PACK RATのブログ

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こちらは退職したあるシニアのブログサイトです。はるか昔の想い出話と無責任なひとり言を書き綴っています。

クレア

 

例の麦わら帽子がまだ放置されたまま。。。もう一度冠ってみよう!

 

今日は蒸し暑い!もう歩けません!!

 

 

今日の朝刊にまた情けない記事を見つけた。西田藍さんという女性、彼女は父親がアメリカ人で母親は日本人。中学の卒業アルバム中の自分の写真で、生来の茶髪が黒く塗りつぶされていたという。進学した高校でも不条理な扱いを受けたらしい。10年以上も昔のこととは言え驚愕に値する。画一的なものを是とし、非画一的なものを排斥しようとするあまりにも日本的な考え方は一刻も早く抹消されるべきだ。

 

 

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英国ポンド

 

まず以下の表を見てください。

 

対ポンド円相場の経年変化

 

1981年で1ポンド = 550円です。本日は、1ポンド = 154円。

当時の1/3〜1/4まで低下しています。初めから戦意喪失、あとはお勉強あるのみ。

 

1981年7月中旬過ぎの私のイギリス(主にロンドン)滞在は1週間弱でしたから、高額紙幣は手にしませんでした。紙幣として持ち帰ったのは、1ポンドと5ポンドのみ。当時の紙幣は、他に10ポンドと20ポンドがありました。

 

旧5ポンド紙幣

 

まず5ポンド紙幣ですが、表はエリザベス2世女王、裏は初代ウェリントン公爵の肖像です。この公爵はワーテルローの戦いでナポレオンに勝利したことで名を馳せました。

 

この紙幣は1971年から1991年ごろまで流通しました。

 

次に1ポンド紙幣ですが、2種類あります。

 

 

旧1ポンド紙幣(1960〜1979)

 

上は1960年から1979年まで法定通貨として使われました。私が滞在したのは1981年ですから、本来なら無効な紙幣です。

 

一般市場ではまだ有効であったのか、外国人の私にお釣りとして押し付けたのか、それはわかりません。

 

しかし、コレクターのレベルではおもしろい紙幣です。表に初めてエリザベス2世女王が現れた1ポンド紙幣だからです。裏は英国銀行のロゴマークになっています。

 

旧1ポンド紙幣(1978〜1988)

 

上の1ポンド紙幣は1978年から1988年まで流通したもので、それ以降現在に至るまで紙幣の1ポンドは発行されていません。

 

この最後の1ポンド紙幣は、表は少し歳取ったエリザベス2世女王、裏面は著名な科学者アイザック・ニュートンです。

 

 

現在流通している紙幣は、5、10、20、50ポンド紙幣の4種類のようです。

 

5ポンド紙幣について、その変遷を調べてみました。

 

 

英国5ポンド紙幣の変遷

 

エリザベス2世女王は1926年4月21日のお生まれ、即位が1952年2月で25歳の時、現在95歳におなりです。

 

最初の紙幣に現れたのが35歳ぐらいの女王、2度目が45歳ぐらい、そして3度目以降現在までが65歳ぐらいの女王の肖像なのでしょう。

 

つまり、この30年間、イギリスの紙幣上ではエリザベス2世女王陛下におかれましては御歳65歳ぐらいをキープされているということになります。

 

しかし、最近のカナダ(かつてはイギリス連邦の一員)の20ドル紙幣上では、80歳ぐらいまで爽やかにお年を重ねていらっしゃいます。

 

カナダドル紙幣上のエリザベス2世女王

 

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次に硬貨です。

 

英国(連合王国)の硬貨(パックラットの所蔵分のみ)

 

1981年当時は50ペンス、20ペンス、10ペンス、5ペンス、2ペンス、1ペニー、1/2ペニーがありました。20ペンスと50ペンスは7角形のおもしろい形をしています。

 

その後1ポンド硬貨が登場し、1/2ペニーが姿を消したようです。現在では、バイメタルの2ポンド硬貨も発行されています。

 

時代の経過とともにエリザベス2世女王の横顔も2度ほど変わっているようです。また、紙幣も、同じ額面でもサイズが少しずつ小さくなっていますが、硬貨についても直径と厚みが少しずつ小さくなっているようです。

 

当時はお釣りを硬貨でたくさん貰うと、急に小銭入れが嵩張って重たくなったのを記憶しています。

 

また当時はまだ、シリングという単位の硬貨が出回っていました。

   1ポンド = 20 シリング = 240 ペンス

 

昔のシリング硬貨

 

1971年に10進法への移行で発行されなくなりましたが、市場では、

   1ポンド = 100ペンスとの対応で、

   1シリング = 5ペンス、2シリング = 10ペンスの価値で使われていました。

 

 

最後に、私が滞在した1981年7月中旬過ぎは、チャールズ皇太子とレディ・ダイアナ・スペンサーの結婚式を間近に控えた時期でした。

 

下はそのロイヤル•ウェディング記念メダルですが、その裏面には当時の硬貨に使われていたエリザベス2世女王の肖像が刻まれています。

 

   

チャールズとダイアナ・スペンサーのロイヤル•ウェディング記念メダル

(左)チャールズとダイアナ・スペンサー、(右)エリザベス2世女王

 

結婚してもちゃんとあなた方を見張って、いや見守っていますよ、と言いたげです。