櫻井夫人のお話を引用して、統一教会の方達に向けて書いた文章を掲載しました。(リンク

 

文章の中では引用しなかったのですが、櫻井夫人は、文顯進会長の誕生された時の事を、以下のように証しています。(リンク

 

「韓国で霊能者達が本当に大騒ぎしている、というわけですね。今回お生まれになった3番目の男のお子様は、王のような特別な運勢をお持ちになり、またお母様が胎教において世界を回られたそういう中で誕生された方ですね、ですから世界を股にかけ、世界的な活動をされる、颯爽とされた、そういう方なんだ、という霊能者達がそういう事を言っているというのをお聞きしたのをよく覚えています。」

 

昨日までの「真の父母、真の家庭が立てる先例」という記事の中でも、なるべく証そうとしたのですが、文顯進会長という方は、本当に特別な方です。

 

文顯進会長は、御自分を第四アダムに任命したのは神様で、それを認識したのが文鮮明師だった、というお話をされます。

 

これは、統一教会においては、理解され難い事でしょう。文鮮明師を神様とほぼ同一視する信仰観があるからです。文鮮明師の一字一句を完璧だと考えるからです。でも、文顯進会長が御自分の第四アダムとして使命を認識したのは、神様との関係によってです。文鮮明師の一字一句に頼ったのではないのは、「神様が第四アダムに任命し、お父様がそれを認識した」と言う言葉からも明らかです。

 

歴史的にアダム的人物は、第二アダムも、第三アダムも、神様との直接的な関係において、自分がアダム的人物である事を認識するようになったのであり、それを証しするべき洗礼ヨハネの使命を持った人達が必ずいました。

 

第二アダムの場合は、洗礼ヨハネを始めとするユダヤ教徒、第三アダムの場合は、韓国の牧師を始めとするキリスト教徒でしたし、第四アダムの場合は統一教会の信徒、特にリーダー達でした。

 

本来は、第三アダムと第四アダムの間の父子協助の軸に、統一教会のリーダー達は合致するはずでした。第四アダムをアベルとし、リーダー達が洗礼ヨハネとしての役割を果たして、祝福家庭がカインとして勝利できるようになる事で、第四次アダム圏を、形成するはずでした。氏族メシアとか、祝福を授けるとか、祝福家庭に許可する事を文鮮明師が語ったのは、このアベル・カインの一体化を土台としたものであり、祝福家庭が単独で権能を受けたのではありません。

 

しかし、洗礼ヨハネ的立場にあるリーダー達が文顯進会長を証かしませんでした。それで、洗礼ヨハネの失敗によりイエス・キリストを知らず、十字架に掛けられるのを見たユダヤ人のような立場に、祝福家庭は立つことになりました。

 

文顯進会長御自身はこの摂理とアベルの使命を認識しておられましたが、カインの立場にある人たちに対して、「自分が第四アダムだ」とか「絶対服従しろ」と言う事はできませんでした。神様は人間の自由に干渉しません。神側の人も同じです。強制や脅しができません。自発的にカインが屈服しなければなりません。今になって、文顯進会長が自分の口で、第四アダムなのを明かすようになったのは、統一教会の洗礼ヨハネ的人物達が完全に失敗した段階になったからです。完全に失敗する前には、言えない事でした。

 

イエス・キリストの場合も、洗礼ヨハネに対して、イエス・キリストは強制ができず、「私がメシアだ」とも言わず、洗礼ヨハネは牢獄から尋ねても、洗礼ヨハネが自分で悟る事を促す答えしかしませんでした。

 

今でも、統一教会のリーダーの方達は、「お父様は顯進ニムが第四アダムだとは言わなかった」と言う事でしょう。聖書は、洗礼ヨハネとイエス様の応答を以下のように伝えています。そこに見出すべき事は無いでしょうか?

 

「ヨハネは、獄中でキリストのみわざについて伝え聞き、自分の弟子たちをつかわして、イエスに言わせた、「『きたるべきかた』はあなたなのですか。それとも、ほかにだれかを待つべきでしょうか」。

 

イエスは答えて言われた、『行って、あなたがたが見聞きしていることをヨハネに報告しなさい。盲人は見え、足なえは歩き、らい病人はきよまり、耳しいは聞え、死人は生きかえり、貧しい人々は福音を聞かされている。わたしにつまずかない者は、さいわいである。』」