Endless Game vol.68 last | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。


。。。。。
A-side


「……なんか用かよ」

「アレ?まーだ教師に向かってそんな口聞くのかなー?相葉クンは」

机に座りながらオレを見てニヤニヤしてる。

「えっ?イヤっ…あの……」

「まだお仕置きが必要なんですかねぇ?
この子には」

ゆっくりと立ち上がってオレに向かってゆっくりと歩いてくる。

「イヤ、だって……さっ、櫻井、先生……?」

「ふふ、いいねぇ~。先生だなんて。
教師と生徒の禁断の関係ってヤツ?」

「なっ、何言ってんだ!バカじゃねーの!?」

「またそんな口の利き方……」


櫻井がため息を付きながらオレをソファに押し倒してくる。

かけていたメガネを外すとその奥の瞳がギラッと光ったように見えた。

「俺が個人的にお仕置きしてやんねーとな……」

「なっ、なに言って……」


まぁ……オレにとってはまったくお仕置きになんねーんだけど……

って、そんなこと絶対言ってやんねーけど!


「相葉……」


櫻井の顔が近づいて来て、自然と目を閉じる。

重なる唇に、柄にもなく幸せな気分に浸ってるオレがいる。

しばらく重なり合ってた唇が離れると、櫻井がじっとオレを見る。

「な、なに……?」

「一回しか言わないぞ?」


え?なに?

…………もしかして……



お互い同じ感情を抱いていて、気持ちを通じあわせたのはわかったけど、いわゆるそういう言葉はまだ櫻井の口から聞いたことなかった。

ましてや、「付き合う」なんて約束をしたわけでもない。

べっ、別に、オンナじゃないんだからそんな言葉待ってるとか女々しいこと言わねーけど!

それでも……オレたちの関係って、なんなのかな、って……

ただの教師と生徒にしてはおかしい関係。

かと言って、愛の言葉を交わしたわけでもない。


オレたちって……なんなんだろう……。

オレの心の中でずっと燻っていた感情。

ずっと……聞きたかった言葉。

でも…………


「相葉…愛し……ぶっ!!」

オレは思わず下から両手を突き上げて櫻井の口を塞いだ。

「……なにすんだよっ!せっかく俺が……っ」
「一回しか言わないなら、言わなくていい!」

「…………は?」

「一回しか聞けねーなら……ここぞって時まで置いとけよっ!」


オレ、絶対顔真っ赤になってる。

聞きたくて聞きたくてたまんなかった言葉。

でも、一回しかないなら、それは今じゃなくていい。

そんなオレの心中がわかってんのか、櫻井がニヤニヤし出した。

「……ふーん。それは、プロポーズでも待ってんのか?」

「プッ、プロポーズ!?……いっ、いやっ!そんな大げさなもんじゃ……!」

「くくっ、かわいいなぁ、相葉って」

「かっ、かわいくねー!」


オレは思いっきり叫んだ。

そんなオレを慈しむような目で見ていた櫻井の手がオレの両頬を包み込んでくる。


「じゃあ、何回でも言ってやるよ。
しょーがねぇなぁ……オマエだけだぞ?こんなの……」

「じゃあ、一回きりなのは他にもいんのかよ」

「…………オマエってヤツは……。
やっぱりかわいくねーな」

「かわいいなんて思われたくないね」

とことんかわいくないことを言ってプイッとそっぽを向く。

はーっと櫻井のため息が聞こえてとたんにちょっとアセった。


ヤベ……かわいくないにも程があった?

「さくら……」

慌てて櫻井の方を見ると、いつになく真剣な櫻井と目が合った。

「相葉、愛してる。オマエだけ……
一生愛してやるから、一生、俺についてこい」


こんなに間近で、こんなに真剣な表情で言われて……

ノーだなんて言えない。

ううん、言うつもりもないけど……。


「オレ、も……」

「ん?」

「オレも、一生愛してやるよ。
だから……一生そばに置いとけ」

意を決してそう言うと、櫻井が目を細めて嬉しそうに微笑んだ。


「……いいねぇ~」

櫻井がつぶやいてまた、キスを落としてくる。


それをオレは、櫻井の首に両手を回して引き寄せながら受け止めた。


おしまい

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あとがきへ。。