Endless Game vol.67 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。


。。。。。
A-side


春。

新学期。

オレ達は2年生になった。

ニノと松潤とはまた同じクラスだった。

「まーた相葉さんと一緒のクラスかよ~」

「何言ってんだよ!嬉しいくせに!」

オレが減らず口を叩くニノにヘッドロックをかましてると隣で松潤はヤレヤレと言った顔で眺めている。

「でもなー。もうまーと一緒にオンナ遊びできないと思うと惜しいよなー」

「オッ、オンナ遊びとか言うなよ!
遊んでたのはオマエだけだろ!」

「まー連れてくとオンナたちめっちゃ喜ぶんだけどなー」


そう言ってチラッとオレを見てくる。


「え?そーなの?そんなに……喜ばれんの?」

「あー!いいのかなぁ?そんなこと言っちゃってー」

松潤の言葉に食いつくオレにニノが横槍を入れてくる。


「あの人に知られたらヤバいんじゃないのぉ?
すっげー嫉妬深そうだし」

「……えっ?イヤッ、何言ってんだよ!
櫻井は別に関係ねーじゃん!」

「……俺、櫻井先生とは一言も言ってないけど」

「……ぐっ、」

ニノと松潤がニヤニヤしてオレを見ている。


くそっ……

オレとしたことが……


「まぁいいじゃん。アイツには黙っといてやるからさぁ。また合コン行こうぜ?」

からかうようにそう言いながら肩を組んでくる松潤にムカついて腕を振り払う。


「うっ、うるせー!松潤、オマエそれわざと言ってんだろ!」


3人でガチャガチャしてたらドアがガラッと開いて担任が入ってきた。


「みんな席つけー」

少しダルそうにそう言いながら、席に着いたオレ達生徒を見渡す。


「えー、今年このクラスを受け持つことになった櫻井だ。よろしくな」

簡単にそう言うと出席簿を開く。


「出席取ってくぞ。
…………相葉」

「あ、はい」


気のせいだろうか。

チラッと見た時にニヤッと笑いかけられた気がしたのは。


そう。

今年の担任はなんと櫻井だった。


ニノや松潤は「これも運命だよねー」とか言って冷やかしてくるけど、前も2年の担任だったんだ。
そんなの別に不思議じゃないし。

そんなことを考えていたらいつの間にか全員の出席を取り終えてたみたいで。


「そう言うわけで、このクラスのクラス委員長を決めたいんだけど……おい、相葉」

櫻井がオレを見ながら指をさしてくる。

「……はっ?」

「オマエ、クラス委員長な」

「……えっ?イヤッ、なんでオレ……」

「オマエが出席番号一番だからな。
いちいち立候補や推薦とかで決めんのもめんどくせーし。クラス委員長は相葉で決定ー」

櫻井がそう言って拍手をすると、みんなもつられて拍手をし出す。

ニノや松潤なんか張り切って拍手しやがるから思いっきり睨んでやったけど。

「なっ、なんでだよっ!イヤだよ、そんなのっ!」

「アレ?いいのか?」

「……へ?」

「クラス委員長やってたら少しでも内申書よくなるけど……相葉の成績だけじゃあ進級も危ういもんなぁ……」

「……え?マジ?」

「それは自分がよーっくわかってんだろ?」


うー……弱いとこ突いてきやがって……


「わっ、わかったよ!やるよ!」

「ふふ。よろしくな」

櫻井は爽やかな笑顔を向けてくるけどそんなもんでごまかされねーからな!

「今日はコレで終わるけど、相葉、クラス委員長として話しがあるからこのあと数学準備室に来なさい」

「…………はい?」


なんで……?


櫻井が教室を出て行ったあと、ニノと松潤がまたオレの席に寄ってきた。


「くくっ、あからさまだね、櫻井先生」

「そんなにまーと一緒にいたいのかよ、独占欲丸出しだっつーの」

「だから言ったじゃない。嫉妬深いって」

ふたりともすげー楽しそうにそんなことを言うからだんだんムカついてきた。

「うっ、うるせーよ!」

反論するけどますますニノと松潤はからかってくるのでそれから逃れるためにもさっさと数学準備室に向かう。

今日始まったばっかなのにクラス委員長に何の仕事があんだよ。

不機嫌になりながらも数学準備室のドアをノックする。

中から返事が聞こえてきたのでガラッとドアを開けて中に入って行った。


つづく……