《櫻葉短編》夏疾風の裏側 こぼれ話 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。




↓コチラのつづき……



。。。。。



「あ、相葉さん!」



メンバー5人での収録日。

みんな揃って楽屋でくつろいでる時におもむろにオレのマネージャーが入ってきた。



「……ん?どうしたの?オレだけなんかあったっけ?」



ちょうどオレはその時ニノのゲームのジャマをして遊んでたんだけど、手を止めてマネージャーを見上げる。


しょーちゃんはZEROの取材が近いとかで情報収集するのに一生懸命でオレの相手してくれなくてヒマだったんだよね。




「イヤ、そうじゃないですけど…ほら、この前のビデオ……」

「この前の、ビデオ……?」

「夏疾風のPV撮りに行った時にハンディビデオ渡したでしょ?櫻井さんの寝起きドッキリ撮ってきてって……」

「…えっ!?」



思い出したオレは思わず固まってしまった。


チラッとしょーちゃんを見るとこっちこそ向いてないものの背中が少しピクっと固まってるように見えた。




「アレ、逆ドッキリだったとは言え、少しは撮れたんでしょ?それ、使えるならホントにメイキングに入れようかって上が乗り気で」


何も知らないマネージャーがお気楽にそんなことを言う。




イヤ、ダメでしょ……





ハンディビデオを構えながらしょーちゃんのフトンをめくって、実は起きてたしょーちゃんにそのままベッドに引きずり込まれて……



反動でビデオはベッド脇に転がってたみたいで……


でも、録画はそのままされてたみたいで……



画面はずっとベットの下の暗闇を写してたんだけど……




その……声が、ね……





『やっ…しょ、ちゃ…そこっ、ヤダ、ッ…!』

『ヤダじゃないでしょ…なんて言うの……?』

『んも、っ…もっ、と…奥……』

『ふふ、雅紀、カワイイ……』





そんなふたりの声と、ベッドの軋む音が、しょーちゃんの集合時間ギリギリまで聞こえていて、しっかりとビデオに収められていた。


家に帰ってそのビデオを確認したとたん青ざめたオレは、その内容を見てまたヤる気になったしょーちゃんにそのまま足腰が立たなくなるまでヤられてしまった。






「イヤ、でも……」

「スタッフが誰も受け取ってないって言うからまだ相葉さんが持ってるんでしょ?」

「あ、あう……」

「編集はこっちでしますからそのままください」


そう言って、何も知らないマネージャーが無垢な顔をしてオレに手を差し出してくる。


いつもは温厚でオレがワガママを言っても笑顔で受け止めてくれるマネージャーだけど……

今はこの笑顔にムカついてくる……。



「えっと、でも…あのね?」

「ん?なんですか?」


相変わらず笑顔で立っているマネージャーを見上げながらアセってるオレに向かってすっごい冷ややかな目線を送ってくるニノ。



「まぁ、なんとなくは想像つくけどね……」

「ニッ、ニノォ……」

「いつでもどこでも発情させるからだよ」

「そっ、そんなことさせてないもん!!」

「どうだか…相葉さんは翔さんの隣にいるだけでフェロモンバシバシ出てんだから」

「だっ、だから!そんなの出してないってば!」


「イヤ、丸出しだぞ?まー」


オレたちが小声でマネージャーに聞こえないように言い合いをしてるとそれが少し耳に入ったのか、オレの隣の潤くんが口を出してきた。



「じゅ、潤くん…?」

「まぁ、翔さんの隣にいるだけじゃないけどな?フェロモンバシバシなの。
でも、翔さんの隣にいる時が一番ヤバイよな」

「え。そう、なの……?」

「おう、だから最近テレビの収録でもあんまり隣同士に座らせないだろ?
翔さんの顔が緩みすぎてカット対象にばっかりなるんだよ」

「そ、そうだったんだ……」


雑誌に載ってるところがテレビではカットされてるのは…そのせいだったんだ……。



そのしょーちゃんを見ると、自分に火の粉が降り掛かってくるのを恐れてるのか、全力で背中が拒否してる。



っ、もー!!

元はと言えばしょーちゃんのせいなのにっ!!


とーぶんヤらせてやんないんだからね!!





「…相葉さん?」

「あ、っ」


オレが無言でしょーちゃんを睨みつけてるとマネージャーがしびれを切らしたのか訝しげに声をかけてくる。



「あっ、あのね!今はここにないから!
また今度持ってくる!

あ!ああ!でっ、でもね!もしかしたら撮れてないかも!!オレ、そう言えば録画ボタンちゃんと押したかなぁ~」

「……え?そうなんですか?」

「そっ、そそっ、そう!!撮れてない!!
ごめんね!せっかくメイキングに入れようとしてたのにっ!!」

「それは残念ですね…じゃあまぁ上にはそう言っときます」



そう言い残してマネージャーが楽屋を出ていくのをじっと目で追って、ドアがパタンと閉まったとたん体全体で息を吐いた。



「……っ、はーーーっ……」

「ふふふ、危なかったね、相葉さん」


隣では楽しそうにニノがそんなことを言う。



「……、っもう、ホントだよ。
一生分の冷や汗かいた」

「待ち時間にそんなことしてるからだよ。
素直に翔さんなんかほっといて先に帰れば良かったのに」

「だっ、だって!そんなことになると思わないじゃん!」

「ホントは撮れてんでしょ?そのビデオ……」


ニノがイヤーな笑顔でオレの顔を覗き込んでくる。



「ん……まぁ……」




「おいらも見てみたいなー」



その時、いきなり違う方から声がした。



「おっ、おおちゃん……?」

「おいらもそのビデオ見てみたいなー」

「なっ、何言ってんの?」

「俺も見たいな、それ」

「じゅっ、潤くん!」

「じゃあ今度の嵐会ではそれ上映しますー?」

「……ニノッ!!」





「俺は別にいいけど」

今の今までずっと関わりを閉ざしていたしょーちゃんがいきなりそんなことを言い出した。


「しょっ、しょーちゃん!!何言ってんの!」


立ち上がってツカツカとオレの前まで歩いてきたしょーちゃんが、慌てるオレを引き寄せて自分の胸の中に収めた。



「その代わり、それを見た俺が雅紀になにすっかわかんねーぞ?
オマエらの前で雅紀に何しても文句言うなよ?」


そう言ってニヤァとイヤな笑い方をしたのを見て3人が固まる。




「しょ、しょー…ちゃ……」

「雅紀ぃ、今日もそのビデオ見ちゃう?」


しょーちゃんはニヤッと笑いながらオレの頬に指を滑らせる。



「……、っ……もう!!しょーちゃんのバカ!!」



真っ赤になってしょーちゃんの胸をポカポカ叩くオレをすんごいニタニタした目で見るしょーちゃんと、



そのやり取りを呆れた顔して見上げる3人を交互に見てますます顔が真っ赤になるのがわかった。






おしまい




♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*

オチがムリヤリな気がしますが……

「裏側のその後、ビデオ回ったままだったんでしょ?」って言うお言葉が多くて……

実は裏側を書いてた時はそんなこと何にも考えてなかったんですけど、そんな事言われると妄想が、ね(笑)

でもこのシリーズ、あんまり反響がなかったけどそんなだったかしら?

これも小話になるかと思ったらムダに長いし。

まぁ、暇潰しにでも。