イチオクノホシ vol.79 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。




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。。。。。


ラーメン屋のカウンターでまーくんと肩を付き合わせてラーメンを食べた。



ラーメンはふたりともがっつりチャーシュー麺にして……



ギョーザとチャーハンは半分こして……




ふたりでこんな時間、久しぶり。




「あー、おいしかったー!
やっぱりラーメンはサイコーだなぁ!」




「くふふ、カズと一緒に食べたから余計においしかったんだよ?」




またまーくんはカワイイ顔して無邪気にそんな事言ってくる……





「な、何言ってんだよ、まーくん……」




「ん?カズが先に言ったんでしょ?」




「そうだけど……
あ、なんか今回の事で忘れてたけど……

まだ翔くんの事諦めるとか考えちゃってんの?」





「え……?
今、その話し……?」


とたんに暗い表情をして下を向いちゃった。




「だって病院ではできないし……気になってたし……」




「ん……だって……ねぇ?」




「オトコのオレなんかより……とかそう思ってるんでしょ?」




「えっ……!なん、で……」



図星なのか一気に赤くなる顔。





「もう、ホンットわかりやすいんだからぁ……」




「だって……」




「もう、まーくんはそんな後ろ向きなヤツじゃないでしょ?
素直で単純なのがまーくんなんだから……」




「素直はともかく、単純てなんだよ……」




「とにかく!諦めちゃダメ。
まーくんは翔くんが好き!わかったぁ?」





「んー?わけわかんない……
ん、でも……わかった……カズがそう言ってくれて嬉しい。

オレ……がんばってみるよ」






そう言って笑うまーくんはすごくキレイで……



それだけ翔くんの事好きなんだろうけど……



悔しいからやっぱり翔くんの事、応援するのやめようかなぁとか、やっぱり俺にしときなよとか、言いたい事が溢れてきそうだったけど、ラーメン屋のぬるい水と一緒に飲み込んだ。


まーくんも確かに好きだけど、俺は……


今は…………





「やっぱり単純だなぁ、まーくんは!」




「もう!だから単純て言うなぁ!」


まーくんがまた俺の顔をベロンとなでてきた。




「俺も……がんばるからさ、まーくんもがんばろ?」



「ん?カズは何をがんばるの?」



「んー?……まぁ……色々だよ」



「なんだよー!オレには内緒なのぉ?
ひっどーい!親友なのにぃ」





ふふっ、そうやってふくれた顔がカワイイよ。



俺の恋より……まーくんの恋の方が俺にとっては大事だからね?





それでも……



口の中にはぬるい水の感触がいつまでも残ってた。








つづく……