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自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション

インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ

 

 

先日の記事に面白いコメントがついたのでお知らせします。

 

 

 

 

デザインのパクリ問題って度々話題になりますよね。

 

 

意匠権や著作権に抵触するようなデザインは言うまでもなくNGです。

 

しかし意匠権の切れた家具や照明のリプロダクト、これは法的には問題ないとされてますがモラルの観点から否定的な人も多いです。

 

 

 

ウェグナーの名作CH24(Yチェア)も以前は大量のリプロダクト品が氾濫していましたが、2011年に立体意匠権というのが認められ完全な模倣品は作ることが出来なくなりました。

 

 

 

上:リプロ 下:正規品

 

それでも微妙にデザインを変えたリプロダクト品はまだまだ多いです。

 

これを購入するかどうかは個人の判断によるところ、というのが現状です。



 


一方、住宅のデザインはパクリが基本です。笑

 

というか現代では完全に真新しいデザインを生み出すことはほぼ不可能で、既存デザインの組み合わせや一部インスピレーションを得たりして自分なりデザインしていく、これくらいしか出来ないと思います。

 

 

私も他社のデザインでいいなと思ったものは積極的にパクっていきます。

 

とは言っても空間丸々そのまま模倣するのではなく、タイルの張り方だったり塗装の仕方だったり、要所要所でパクらさせてもらってます。

 

言い方がよくないですね、

 

参考にさせてもらってます。笑

 

 

しかし一部を参考にして取り入れたとしても、最終的なトータルデザインはあくまでも自分自身で行う必要があります。

 

実際これがとても難しいんですけどね。

 

 

 


では話を戻しましょう。

 

コメントにあった「ルイスポールセンのパクリ」

 

 

 
 

おそらくこのPH5に似たペンダントライトがインターフォルムにもあるので、そのことを言ってるのでしょう。

 

それに関しては私も一部賛同するところがありまして、「インスピレーションを受けた程度ならいいのですが、限りなく模倣したデザインはやらないほうがいい」と思っています。

 

せっかくその他の照明デザインが秀逸なのに、照明ブランドとしての価値を下げるリプロダクト(と思われるような)品をわざわざ扱うメリットはないはずです。

 

 

ということで今後のインターフォルムに期待します。

 

 

 

 

最初は久しぶりにクソコメが来たな思ったのですが、改めて色々と考えるきっかけになりました。

 

 

 

ありがとうございました。

 

またコメントお待ちしておりますね。