自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション
インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ
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近々完成予定のお家に使うシャンデリアを仕入れました。
70年代前後のアメリカで使われていたようで、真鍮部分はいい感じに錆が出ております。
照明はやはり下からの眺めが重要なのですが、上から見ても下から見てもカッコイイ。
この照明は約5万円だったのですが、国内メーカーで似たようなデザインのモノを探すと、同じくらいの値段になります。
それなら私は味のあるヴィンテージアイテムを使いたくなるのですが、
そもそも何十年も前の照明器具って安全なの?と思う方もいるでしょう。
たしかに古い照明器具は発火等のリスクが高まると言われています。
しかし販売事業者によっては現行法の技術基準に適合するか検査を行っています。
今回購入したショップも経産省から承認を受けていると記載がありました。
ヴィンテージアイテムを使いたいけどちょっと不安という方は、このショップのように検査や劣化部品の交換を行ってくれるところから購入しましょう。
それはそうと、
そもそも照明器具が原因の住宅火災ってどれくらい起きているのでしょうか。
以下、総務省消防庁の資料です。
IHが普及したおかげか、常に1位だったコンロによる火災は減少傾向ですね。
令和3年にはついに電気器具類による火災が逆転しました。
続いて電気器具類火災の内訳を見てみましょう。
まず目に付くのはテーブルタップとプラグです。
「タコ足配線は危険」というのは多くの方が認識していると思いますが、やはりコンセントまわりが火災原因の上位を占めます。
劣化した電気配線やコードなども気を付けなければいけません。
で、照明器具はというと
どうやらランキング圏外のようです。
照明器具よりも扇風機のほうが上というのもちょっと驚き…
よって照明器具火災の過度な不安は必要ないと思うのですが、日本照明工業会では以下のように注意喚起しています。
照明器具は使用から10年を超えると故障率が高まるようです。
しかし故障=発火(火災)ではありませんし、上記ページでも長期使用による事故は非常に稀とあります。
とはいえ15年(耐用年数)近く使っている照明器具があれば、一度チェックしてみることをオススメします。
話はガラッと変わって、
続いてはお味噌汁です。笑
まだ食したことのない方は是非一度お試しあれ。