一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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サボテンみたいなクリスマスツリー。
来年はヤシの木に飾り付けたりして…
皆さんクリスマスの準備はお済でしょうか。
我が家はもう一週間もこの状態です…
さて、先日近所に新しく出来たイタリアンのお店に行ってきました。
普通、料理の写真アップする時って手つける前に撮りますよね。笑
今回料理はどうでもよくて、このテーブルの話です。
「この木は何の木?」
と、懐かしのCMみたいに聞いてくる妻。
見た目は凄くリアルな木目ですが、実はプリント板です。
手で触るとすぐに分かるのですが、興味がない人は触っても分からないみたいです。
(毎日無垢材だらけの空間で暮らしてるのに…)
テーブル脇の腰壁もなかなかリアルなプリント板。
よく見ると全く同じ3つ並ぶ節が両サイドにあります、これらが木目調プリント板を見極めるポイントです。(日常生活では必要ない技術です)
本物の木だと思って買った家具がプリント板だった…
そんなことにならないようにテーブルなど家具選びのポイントをご紹介。
【突板】
ツキイタと読みます。
本物の木を薄くスライスして貼りつけているので、まるで一枚板のような見た目です。
昔からある製法で北欧ヴィンテージ家具などもこれです。
では突板の家具をいくつかご紹介。
人気の高いオークの突板。
色んなインテリアに合わせやすい。
チークの突板、北欧ヴィンテージ家具と言えばコレ。
何十年も使い続けることの出来る強度も◎
【集成材】
細い木が圧着され一枚の大きな板になります。
断面を見るとすぐに分かります。
一定間隔で木目方向が異なっていますね、これが集成材の特徴です。
集成材は天然木ではあるけど無垢材ではない、という微妙な立場で比較的リーズナブルな材料。
では集成材の家具をいくつかピックアップ。
集成材の中でもパインが一番リーズナブル。
柔らかい木なのでその点だけ注意が必要。
座面にビーチ材の集成材。
一枚の幅が広いので集成っぽく見えない。
集成材の上に突板を貼付け。
断面を見るとやや違和感がある。
【はぎ材】
集成材のように圧着されていますが、一枚ごとが大きく見た目はより無垢っぽさを感じます。
あまり聞きなれない「はぎ材」ですが、長手方向だけ貼り合わせているのが特徴。
集成材は縦も横も貼り合わせています。
はぎ材の家具がこちら。
アッシュのはぎ材。
見て分かるとおり集成材と比べて継ぎ目が少なく、より一枚板のように感じる。
ウォールナットやオークなどの樹種や脚の形状まで選べる。
セミオーダーのダイニングテーブル。
板と板を圧着せずにあえて隙間を作ることでラフな雰囲気になる。
細かい食べこぼしだけ注意。
【一枚板】
その名の通り、大きな木から一枚の板を切り出しそのまま天板に使います。
一枚板の中でもリーズナブルなのが杉。
和風はもちろん、北欧系インテリアとも案外相性がいい。
「一枚板」と検索すると、実際には一枚板ではないものがたくさん出てくる。
このテーブルもパッと見一枚板のように見えるが、おそらくはぎ材。
【木目調シート】
木目をプリントしたシートを仕上げに使っています。
質感や見た目には劣りますが、汚れに強いなどのメリットもあります。
商品説明の欄には無垢材や木目調シートなどの記載がありますので、必ずチェックしてみてください。
しかし「天然木」という表記は、集成材や突板など全てを含むので注意が必要ですね。
以上、家具選びの参考にしてみてください。
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