自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション
インテリアと家づくりが学べる一級建築士によるブログ
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能登半島地震から数日が経ちました。
残念ながら多くの方が亡くなってしまいました。
こうして見ると二階部分は比較的原型を留めていることが分かります。
建築士であればこのような倒壊状況は十分に想定できるのですが、一般の方はなかなか難しいのかもしれません。
二階や屋根の荷重を負担する一階部分は、地震時に大きなエネルギーがかかるのです。
もちろん二階も含め全壊している建物もあるのですが、やはり寝室は二階に設けるべきだと思います。
就寝中に地震が発生した場合、通常よりも非難に時間がかかります。
無理に屋外への脱出を試みるのではなく二階でじっとしている、これも有効な方法ではないでしょうか。
早朝に発生した阪神大震災でも、二階で寝ていたことで助かった人が多かったという記事もあります。
上記ニュース、地震時に発生した土砂崩れで一階部分が倒壊しています。
二階に居た方は無事で、一階に居た方は残念ながら助からなかったとのこと。
建築基準法は津波や土砂崩れを想定していませんので、比較的新しい家でも深刻な被害を受けてしまいます。
タイトルに「寝室を二階にすべき」と書きましたが、正確には二階ではなく最上階が正しいです。
三階建てなら二階よりも三階のほうが倒壊した場合のダメージは少ないでしょう。
要するに上に階が存在しないというのがポイントです。
そういった意味で平屋は安心と言われるのです。
また寝室の倒れやすいタンスなどの家具は壁に固定するかそもそも置かない、窓の近くで寝ない(ガラス飛散のおそれ)、これらも重要です。
今一度寝室の状況を見直してみてはいかがでしょうか。