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自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション

インテリアと家づくりが学べる一級建築士のブログ

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悲惨な新年の幕開けとなりました。

 

最初の地震の直後すぐにテレビをつけたのですが、石川県の映像が流れて特に被害がないことに安堵した直後、本震が襲ってきました。

 

 

さすがに震度6を超えてくると倒壊する建物が相次ぐのですが、LIVEでそれを見るのは辛かったです。

 

しかしそんなことを思ってる暇もなく、その直後私の住んでる地域も震度5弱の揺れが十秒以上続きました。

 

 

津波警報も出ておりましたが、幸い被害はありませんでした。

 

 

しかし近隣地区では液状化現象に伴い断水等が発生しています。

 

出典:にいがた経済新聞 2024/01/01

 

これはやはり地盤が大きく関係しており、今から60年前の新潟地震の時も広範囲で液状化が発生したのです。

 

 

 

これは当時の写真ですが、地震の揺れで倒壊したのではなく液状化によって横倒しになった県営アパートです。

 

仮に建物の耐震性が高くとも、地盤が弱ければこうなるのです。

 

 

 

近年ハザードマップは認知度が高まってきましたが、液状化マップを作成している自治体もあります。

 

今回液状化した地域もマップと照らし合わせると、概ね危険とされた地域が被害に見舞われています。

 

今後家づくりを考えている方は土地選びの参考にしてください。

 

 

 

 

今年、複数のお家をリノベさせていただきましたが、耐震性能が明らかに足りてない物件もありました。

 

中でも衝撃的だったのが築三十数年のこちらの住宅。

 

 

地震に抵抗する耐力壁(筋交い)が切断、もう一方は大きく欠損していました。

 

換気扇とエアコンの配管が原因です。

 

 

耐震性能を計算せずとも基準を満たしていないのは明白。

 

しかしこれ、壁の中を見てみるまで分からないから怖いのです。

 

 

また、新築当時の図面上に記載されていた耐力壁が、いざ解体してみると存在しなかったりすることも珍しくありません。

 

日本には耐震基準を満たしていない家屋が20万戸あると言われていますが、実際はもっと多いのではないでしょうか…

 

 

 

 

これから被害の全貌が明らかになってくることだと思います。

 

一人でも多くの方が助かりますように。