一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

 

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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先日ブログにも書いたリノベのツイートがちょっと盛り上がりました。笑

 

 

 

肯定的なコメントが多くフォロワーも数百人増えたのですが、中にはこんな意見もありました。

 

 

特に多かったのが、

 

「リノベ前のほうが好き!」

 

といったようなコメント。

 

 

私もbeforeの空間は好きです。

 

なんてったって私の実家は今や築100年近い純和風建築で、長い間ここで暮らしてましたので。

 

 

だからどっちの雰囲気が好きか嫌いかは正直どうでもいいのです、本質はそこではありません。

 

少々無責任なようですが、内装やデザインはそこに暮らす人が好きなように決めればよいと思います。

 

 

だって、我々は多様性を認める社会を目指してるんでしょ?

 

 

 

 

では目に留まった否定的な意見にアンサーしていきましょう♪

 

 

やはり大工や和風建築に携わっている方からのコメントが多いですね。

 

「価値あるものに蓋するみたいなリノベ」だそうです。

 

外観は載せてないですが、実は立派な入母屋屋根をほぼ既存のまま使いますし、室内の天井仕上げも断熱改修に支障がなければ活用します。

 

私的にはかなり既存に配慮したリノベだと思うのですが。

 

最終的には「新築にしろ」とのことです。

 

もはや宗教的でちょっと怖いですね…

 

 

 

 

 

伸びたラーメンはなかなか面白い例え。

 

ちなみに「ケジメ」とは和風建築におけるディテールや完成度を指す言葉で、いわゆる日本建築の様式美を指しています。

 

人は何が問題なのか具体的に指摘できないときに、このような抽象的な言葉を使いがいちですね。

 

反論するに値しない内容ですが面白かったので取り上げました。

 

 

 

 

 

欄間(らんま)や天井仕上げが勿体ない、という人はほんと多いです。

 

逆を言えばそれらに建築的価値があることは明白なので、そこしか見えてない人はある意味素人なのかもしれません。

 

 

そして残念なことにこのような欄間は今では大した値段も付かず、安いものはメルカリで数千円で購入できます。

 

素敵な欄間であることは間違いないですが、貴重で価値があるかどうかはまた別の話ですね。

 

画像の電話ボックスに近いものを感じた、とのことですがこれは先ほどの「伸びたラーメン」と違ってあまりセンスを感じませんね…

 

ちょっと何言ってるのかわかりませんし…

 

 

 

 

これらのコメントに共通してることは、彼らは建築的な価値観といったような一部しか見ていないということです。

 

これは一般住宅のリノベであり、これから何十年とそこに暮らす人がいるわけです。

 

私はその人が一番幸せになるであろうリノベを提案します。

 

 

個人的な建築的嗜好があったとしても、それは二の次三の次です。

 

欄間を活かしてお施主さんが満足するのであればそうしましょう。

 

お施主さんの好みでなければ処分しましょう。

 

 

ただそれだけの単純な話です。

 

 

 

それにしてもTwitterの建築界隈(一部)はしょうもないなと痛感しました。

 

自分の価値観に合わないもの・知らないものは否定から入って否定で終わる。

 

 

しょうもない…