一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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10/1より新たに断熱等級6と7が施行されました。

 

 

 

昨年から等級5が施行されておりましたが、更に上位等級が制定されたわけです。

 

 

 

これまで多くのハウスメーカーは平成28年の等級4を基準にしてきました。

 

しかし等級4では高断熱住宅とは呼べるほどの性能はなく、多くの専門家が等級4が「最高等級」であることに疑問を持っていました。

 

そしてHEAT20など、より高性能住宅を目指す民間基準が登場しついに国も新たな基準を設けたわけです。

 

 

 

では断熱性能が良くなるとどれくらい電気代が安く(省エネに)なるのか?

 

HEAT20ではこのような試算がされています。

 

 

例えば平成28年基準(等級4)とHEAT20のG3基準(等級7程度)を比較すると、

 

約80%も暖房にかかるエネルギーを削減できるとのこと。(5地域の場合)

 

 

 

 

 

単純計算ですが冬期に10万円かかってた暖房費が、2万円で同じ暖かさを得られるということですね。

 

 

 

ちなみに築52年の空き家を購入してリノベした我が家は、断熱改修も行ったのでUA値は0.45で等級6の基準を満たしています。

 

 

古い家でも断熱改修工事でこれくらいの性能に高めることが出来るのです。

 

 

しかし等級7を目指すと初期コストが大幅にアップするので、フルリノベーションなら等級6を目指すのが現実的でコスパが良いのかなと思っています。

 

 

 

before

 

after

 

before

 

after

 

 

見た目はもちろん、性能だって生まれ変わらせることができる。

 

しかも新築よりも大幅にコストカット(30~50%くらい)できる。

 

これがリノベの醍醐味です。

 

 

(ちなみピカピカ光っているのはストリングライトという照明です、よく聞かれるので)

 

 

 

 

 

 

 

最後にリノベは得か損か。

 

これはちょっと難しい問題です。

 

 

巷に溢れるリノベ済み物件とされる戸建て住宅は、大抵の場合断熱改修がされていません。

 

販売価格を抑えるために、キッチンやユニットバスなどの設備や壁紙などだけ新しいものに替えて、断熱や耐震に関しては手を付けていないことが多いのです。

 

 

そのような物件も否定はしませんが、実際に住んでから「この家寒い…」となっても後の祭り。

 

 

いくら安いと言ってもストレスが溜まるような家で暮らしていては、決してリノベがお得とは言えませんので。

 

 

 

断熱未改修物件の場合、せめてどのような断熱材が使われているか確認しましょう。

 

当時の図面などに記載されていることもありますが、床や天井の点検口から実際に確認することができます。

 

壁はちょっと難しくスイッチやコンセント周辺から確認できることも。

 

 

 

 

リノベ済み物件で実際に暮らしているからこそ伝えられることがあります。

 

今後もリノベについては定期的に書いていきますね。

 

 

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