
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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和室はおろか、畳コーナーもいらない。
自宅のリノベ構想中はそう考えてたのですが、結果的には家族たっての希望で3畳程度のスペースを設けることに。
ちょっと失敗した点もありましたが、今となってみれば畳スペースは作ってよかったかなと思います。
しかしLDKに畳スペースを設けると、【インテリアに合わない問題】が発生します。
和風はもちろん、シンプルナチュラル系や北欧系には合わせやすいのですが、サーファーズハウスやヴィンテージ系の内装だとけっこう難しいです。
せっかくLDKのインテリアを作り上げても、畳スペースのおかげで台無しに…
そこで、そのような状況に陥らないためのポイントをいくつかご紹介。
① 和紙畳を使う
DAIKENから発売されている和紙畳。
カラーも豊富で畳焼けしないのが特徴です。
井草の緑色がやはり「和」の要素を強めるので、グレーあたりを使うのが無難ですね。
一見、畳には見えないのでナチュラル系、北欧インテリアによく馴染みます。
和紙なのでもちろん井草の香りはありませんが、肌触りなどの質感は畳にとても近いと思います。
② 畳スペースを強調させない
畳スペースをインテリア的に独立させ、LDKと壁や天井などの仕上げを変える。
もちろんそのようなコーディネートもありですが、場合によっては畳スペースが悪目立ちしてしまうことに…
畳スペースは出来る限り目立たせたくない、という場合はLDKと壁や天井の仕上げを合わせることで畳も空間に溶け込みます。
こちらもLDKの一角に畳スペースを設けましたが、壁や天井の仕上げはLDKと同じです。
このような和風とは程遠いインテリアでも、ポイントさえ抑えれば問題なしですね。
③ 畳スペースを強調させる
畳スペースに遊び心を。
先ほどとは逆にあえて目立たせるパターンです。
畳の和の要素を打ち消すくらい、LDKのアクセントとなるような畳スペースに作り上げましょう。
ここでは三角垂れ壁に柄クロス、ここからは和っぽさは感じないですよね。
躊躇せずに中途半端に仕上げないことが重要です。
こちらはレッドシダーのシェブロン張り(ヘリンボーン)、LDKと壁の素材を変えるとより際立ちますね。
クロスの張り分け程度ではちょっと弱いかも…
④ 視界から畳を消す
ん?これのどこに畳が??
正解はこちら・・・
階段の途中に4畳半の畳スペースがあるんです。
リビングからはちょうど畳が目に入らないようになっていて、いわゆるスキップフロアというやつですね。
この物件は全体的にポップな北欧インテリアで仕上げたので、できるだけ畳は見せたくなかったのです。
ちなみに畳スペースの下はキッズスペースになっていて、遊び心のある楽しいお家です。
今回は畳スペースについて書いてみました。
畳スペースや和室が欲しいけどインテリアが心配…
そんな方の参考になれば幸いです。