一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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6年前くらいに新築を建てさせて頂いた方が訳あって引っ越し、そして2軒目を建てることに。
あの当時、一生懸命考えて作り上げた家が6年でお役御免とは…切ない。
でもまたうちにご依頼頂くとは…嬉しい。
複雑な感情で2軒目の設計をしています。
お施主さんとの打ち合わせで1軒目の家の悪かったところ、良かったところを色々とお聞きしました。
悪かったところ
【浴室にテレビいらない】
新築の計画を練っている時は、お風呂に入りながらゆったりとテレビでも♪
と、妄想は膨らみますが実際に暮らしが始まるとそうはいかなかったようです;
我が家の肩湯も、次また家建てるときに付けるか?と聞かれたら…
(肩湯やTVが悪いわけじゃないんです;)
【使っていない部屋がある】
書斎・客間(和室)・小屋裏収納、なんと3部屋もほぼ使っていないとのこと…
当時、客間はいらないのでは?という話をしたような記憶がありますが、お施主さんたっての要望で設けることに。
書斎がいらない、というのは意外でした。
「個室型の書斎は集中できるけど、家族の気配も感じられないと何だか寂しくて。笑」
結局リビングでPC作業しているとのこと。
【トイレやキッチンの床はタイルじゃなくていい】
水まわりということでタイルを張りましたが、全面無垢フロア(オーク)でよかったとのこと。
実は皆が思っている以上に、無垢材って水に強いんですよね。
【リビングに絵を飾るスペースがない】
壁の余白を作っておくのは重要です。
窓や扉が多く壁が少ない部屋は、絵もそうですが家具の配置にも困ります。
間取りを考えるときは、家具の配置も同時に考えることが重要。
そうすることで、照明プランやコンセントの位置などもミスが減ります。
【食器棚の建具いらなかった】
このようにキッチン背面のゴチャゴチャを隠すため、建具を設けるパターンがあります。
2枚目のように中に食器棚(家具)を置かず、直接食器をしまう場合はホコリが入らないように常に建具の戸を閉めると思います。
しかし食器棚(家具)を中に置く場合、いつの間にか建具は開けっ放しになるでしょうね…
【トイレが広すぎた】
使ってない部屋があったり、トイレが広すぎたりと、お察しの通りこの家かなり大きいです。
広くてダメというわけではないが、そこまで広い必要もない、とのこと。
続いて
良かったところ
【冬暖かい。床暖はほぼ使わない】
はっきり言ってそこまで断熱性能高い仕様ではなかったのですが(UA値は0.65くらい?)暖かいそうです。
エアコンと床暖で計画してたのに、これは意外。
暑い、寒いって結局のところ個々の体感温度次第みたいなところありますからね…
【ガレージがあってよかった】
多雪地域で雨も多いので建物一体型のガレージは重宝します。
もちろん2軒目もガレージ必須。
【デッキが通行人から見えない】
1軒目の家は住宅密集地なので2階LDKにしました。
ルーバー目隠し付きのバルコニーデッキも大満足とのこと。
住宅密集地の場合、庭やウッドデッキは諦めて2階LDK+バルコニーのほうがアウトドアな暮らしを満喫できることも。
【IKEAのキッチン】
オシャレで設備もシンプルなIKEAキッチン。
思った以上に使いやすかったとのことで2軒目でも採用決定。
【バルコニーに水道とシンクがある】
バルコニーってけっこう汚れるので、掃除の時など水栓があるとかなり便利。
シンクもあるのでちょっとした洗い物(洗濯)にも使えます。
コンセントを設けるのはマストですが、水栓もあるとバルコニーがさらに楽しい空間になりますよ。
【おしゃれ】
内装やインテリアもとても気に入ってもらいました。
快適な家ってどんな家?と聞くと、
「冬暖かくて夏涼しい家!」といったような性能面(特に温熱)を答える人がほとんどです。
もちろん身体的・経済的な快適性は重要ですが、それと同時に精神的な快適性も忘れてはいけません。
自分の好きなインテリアで作り上げた空間で過ごすことは、精神衛生上とても良いことです。
(インテリアなんてどうでもいいや、という方は除いて…)
で、結局2軒目の家はどんな風になるのか。
ひとつ決まっていることは、1軒目より確実にコンパクトになるということ。
これは予算的な問題ではなく、ただ単純に「広過ぎる家はもうういいや」ということです。
皆さん、
広い家 ≠ 快適
ですよ。
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