一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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インテリアの「色」に着目するこのシリーズ。
今回は赤です。
まずは玄関ドアから。
木製の玄関ドアで好きな色を塗装して仕上げています、なので色の選択肢は無限大です。
ここではちょっと朱色に近いような赤に。
主張しながらも板張りの外壁に調和するように、トーンは抑え目にしました。
変わってこちらはパキッとした鮮やかな赤。
ネイビーの外壁との対比で、外観のアクセントになってますね。
赤は誘目性が高い色なので、無意識のうちに玄関ドアのほうに目がいってしまいます。
なのでこの家のは印象は?と聞くと、
「ネイビーの外壁のお家」
ではなく
「赤い玄関ドアのお家」
になるでしょう。
木製玄関ドアについて
杉板の外壁を塗装しました。
スウェーデンなどにはこのような赤い外壁の家が多く、雪が降るとまた良い雰囲気に見えてきます。
ただ北欧でこの赤い外壁が多い理由は、デザインのためだけではないんです。
昔から、赤土を主原料としたベンガラという顔料を塗装して、外壁の耐久性を上げていたんですって。
北欧の冬は長く厳しい環境ですからね…
どちらも同じシリーズの建具ですが、塗装次第で大きくイメージが変わってきます。
上はオイル塗装で木目を残してマットな仕上げ。
下は木目を塗りつぶしてウレタン塗装仕上げ。
ヴィンテージでカッコよくしたいのか、明るくポップで可愛らしくしたいのか、内装の完成度は塗装で決まると言っても過言ではありません。
ルイスポールセンの照明、赤いPH5に後ろのアートの赤いバスがリンクしてます。
単発でアクセントカラーを入れるのもいいですが、2つくらい入るとより印象が強くなります。
IKEAの赤いソファ。
赤と言ってもかなりトーン抑え目です。
これくらいの色味なら、インテリアコーディネートもそこまで大変ではありません。
こちらもIKEAのベンチ。
先ほどと違ってかなりビビットな赤です。
ここまで鮮やかな赤を使うのは少々勇気いりますが、もし合わなくても家具なので簡単に交換できますよね。
まずは挑戦してみることが大切です。
ちなみに、もしこのベンチが赤ではなく無塗装だったらどんな感じになるでしょう?
画像を加工してみました。
どうでしょうか?
悪くはないですが…無難なコーディネートですよね。
カラーを統一するコーディネートは簡単ですが、どうしても面白味に欠けてしまいます。
最後はIKEAのキッチン。
このお家ではそれ以外にも所々に赤いアイテムを使ってます。
黒と赤の組み合わせは、カッコいい系インテリアにはもってこい。
いかがでしたでしょうか。
「情熱の赤いインテリア」というタイトルにしましたが、情熱的なのは最後くらいでしたね。
確かに赤は主張が強く、一歩間違うとヤバい空間(笑)になってしまいます。
なので使う面積や彩度は、十分気をつけながら取り入れてみてください。
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