一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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建具。
あまり聞きなれない言葉だと思いますが、ドア(戸)などのことを指します。
建築の世界は業界用語が物凄く多いんです…
私も長さを表すとき、ついつい尺とか間(けん)で言ってしまいがち。笑
普段から気を付けているのですが、これがなかなか難しい。
年配の方は尚更ですね…
話を戻しまして、今回は建具についてドアについて。
皆さんドアを選ぶときは何を考慮してますか?
デザイン、ドアか引き戸か、高さ、素材、様々あると思いますが、ガラスについても悩むところですよね。
例えばリクシルのラシッサというシリーズでも、6種類から選ぶことができます。
ということで、実例を基にいくつかご紹介。
(ラシッサは登場しません;)
まずはチェッカーガラス。
リストラルガラスと呼ばれることもあります。
ヨーロッパでは古くから食器棚などにも使われてきました。
見た目がかわいいのはもちろん、目隠しとしての効果もあります。
このようなヴィンテージスタイルの内装とも相性は◎
インテリア的にはとても使いやすいガラスです。
また、透明ガラスにシートを貼ることで、チェッカーガラス風にすることも。
食器棚やキャビネットに使われてるのもカワイイです。
続いて、フロストガラス。
スリガラスと呼ばれることもありますが、厳密にはこの2つは違います。
スリガラスのほうがより白く見え、目隠し効果が高いですね。
こちらは型ガラス。
一般的な型ガラスとは少々異なりまして、波のような模様になっています。
プレイリーホームズのgpドアというシリーズをよく使うのですが、そこではウェーブガラスと呼ばれていますね。
こちらも目隠しとなるので、ホールとリビングのドアに使うことが多いです、
アルトドイッチェ。
こちらもアンティークガラスの一種で、ヨーロッパなどで古くから使われています。
ゆらゆらとして模様、そしてガラスの中の小さな気泡が特徴。
国内主要メーカーでこのガラスを選択できる建具は、ほとんど見かけたことがありません。
ガラス単体で購入することは可能なので、それを使ってDIYするか建具業者に造作してもらう必要があります。
最後は透明ガラス。
シンプルで面白みがないと思われがちですが、そんなことはありませんよ。
視界が通り奥行きを感じやすいので狭い空間にもオススメ。
また、このような特徴的な建具の場合はガラスをシンプルにすることで全体的なバランスを保ってます。
これでチェッカーガラスだったらちょっとうるさい感じになっちゃいますね。
たかがガラスですが、インテリアに与える影響は無視できません。
機能性、デザイン性の両方を考慮して決めましょう。
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