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一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
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デスクまわりを整理していたら一級建築士試験の問題用紙が出てきました。
建築士試験は学科と製図に分かれており、学科試験を合格した人だけが製図に進めます。
最終的な合格率は10%前後です。
平成26年、この年の製図課題は「道の駅」
設計するための条件が色々と書いてありまして、それらを満たしながら設計図面を描いていき制限時間内に完成させます。
ちなみに制限時間は
6時間半
6時間半、ぶっ続けでひたすら図面を描くのです。笑
もちろんトイレなどは行ってもいいのですが、誰も行きません。
とにかく時間が足りないんです。
製図試験は時間との勝負で1秒たりとも無駄にできない試験なんですよ。
(こんな試験を独学で合格した自分を褒めてあげたい♥)
でもね、よくよく考えてみてくだいよ。
どこの世界にたった6時間半で「道の駅」などの大規模建築物を設計しますか…
実務では到底ありえない話です。実際は数ヶ月レベルの仕事ですよ。
木造住宅ですら何日もかかります。
ほんと実態からかけ離れた試験をいまだにしてるんです…
そしてこの建築士試験にはインテリアはもちろん、デザイン的な要素は全く出てきません。
無駄に建築の歴史みたいな問題は出てきますが…
例えばおしゃれな外観デザインの図面を描いても、プラス評価されるどころかマイナス評価されるんです。
「答え」に近い図面を描くことがもっと重要で、余計な味付けはするなということです。
そりゃたしかに芸術的要素を採点をするのは難しいと思いますけど…
だから日本の建築士のデザインセンスが育たないのでは?と思う次第です。
建築士=デザインのプロ、と勘違いしている人も多いのではないでしょうか。
ダメですよ、建築士だからといって美的センスを鵜呑みにしては…笑
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