「宝島」真藤順丈 | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。



薦められて読みました。
最近、薦められて読む、に世界を広げてもらっています。

戦後の沖縄史を追ったもの。
史実にフィクションを交えての熱い疾走感に巻き込まれてページを繰りました。

沖縄には行ったし、一通りの戦跡も回ったし、基地も見たし、ガマにも入りました。
どんなことが起こったかざっくり知っていたはずの自分が何も知らなかったことを、突きつけられたとわかりました。
沖縄戦そのものもですが、その後の、そして今日までも続く事実の受け止め切れないほどの凄惨な出来事を。

宝島、の宝の持つ意味を知ったとき、涙がこぼれました。

直木賞なるほど、の作品です。
私も、多くの人に読んでほしい。