上海行き⑰ホテルを後に | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

ホテルへ戻り、少し時間があったので、お茶することにしました。


この歴史的建築を最後に楽しんで。
北楼のカフェに行くと、感じの良い接客。

アトリウムに落ちる雨も素敵です。


温かいカフェラテはグラスでサーブされて驚いたけど、たっぷり入っていました。
美味しい。
レモンの浮いたお水も。
お水のお代わりを気にしてくれるウェイトレスさんも、笑顔が素敵でした。


見上げてみる。
こういう造りになっているのね。
ゆっくりと上海を惜しみながら、往時に思いを馳せてみます。

宿泊楼に戻り、預けていた荷物を受け取り、タクシーを頼みました。
ネットに白タクを呼ばれかつぼられた、というコメントがありました。数件。
なので、「普通のタクシーよ、高級なのでなく、普通の!普通の!」と繰り返す。

すると、チェックイン時に荷物を運んでくれた、あのお笑いコンビ、ノブシコブシの右の人に似たベルボーイさんが登場。
小姐、私がお呼びしますよ、ソファに座ってお待ちください、と。
そして、自分の携帯でどこぞへ電話。
(だからそれがまずいんだって、友人の白タクとか呼ばないでね😢)
と思っていると、すかさず私の所へ来て、
「ナンバーは○○です。すぐ参りますよ。」
その笑顔に嘘はなさそうでした。

車寄せを気にしながら待つ姿も、信用できるものでした。
中国で長年に渡り騙されたり、嫌な思いをしたりしてきた私は、結構こうしたジャッジに長けていると自負しています。

5分ほど待って、タクシーがやって来ました。
ベルボーイさんは私にターミナルを確認し、行き先も全て運転手さんに告げてくれました。
若いベルボーイさんも荷物をトランクへと乗せてくれました。
「重くてごめんなさいね。」
「大丈夫です。」
と笑顔。

二人とも、「お気をつけて、またお越し下さい」と言葉をかけ、見送ってくれました。
チップもあげていないのに。

ホテルですもの、当たり前ですよね?
でも私の知る中国は、こうではなかった。
4年前にはハード面はグローバルスタンダードだけどソフト面はまだ、とブログに記していました。
そのため、必要以上に感心しているのでしょうか?
でも、マニュアルでもない自然なサービスが感じられ、私はこのホテルが本当に気に入りました。
口コミに違うことをお伝えしたくて。
タクシーは空港まできっちりメーター200元。
ぼられることもありませんでした。



さようなら、上海。
タクシーからの夕方5時の街の様子。
雨の中、家路を急ぐ人たち。
私も、家へ帰ります。