上海行き⑭歴史的建築と南京東路 | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

上海最終日。
英俪の指示に従って、三時間前には空港に着くことを目指し、それまで上海を惜しみなく歩くことにしました。
またしても小雨まじりの朝。

南京東路にある、金門大酒店。


人民広場に面しています。
1920年代の建築で、外は花崗岩、中は大理石がふんだんに使用されています。


古びたこじんまりしたホテル。
柱と天井の装飾がみごとでした。


入口のアーチが素敵。
スーツケースはどうやって持ち上げるのか?



やはり繁華街にあるため、落ち着かない雰囲気ではあります。
もったいない気がします。



歴史的建築が商店として現役使用されている、懐かしい南京東路。
4年前も、その前も、ここには来ることがなかった。
あまりに観光特化した買い物天国ですから。
世紀広場に面した古象大酒店に泊まったのはいつだったか?
何度目の上海だったか?


入らずにはいられない第一食品商城。
乾物の匂いとクッキーの甘い匂いの混じった独特の匂いがするはずのここは、大好きな場所でした。
ごった返す人並みと、山と積まれた食べ物、売り子のおばさんが着る白衣。
押し合いへし合いする地元のおばさんたちの隙間から、美味しそうな量り売りのお菓子やドライフルーツを眺めたものでした。

昔、ここでライチのドライフルーツを見つけ、パパが好きだからと天秤を持ったおばさんに話すと誉められておまけしてくれたことがありました。
他の売り子さんに、
「この日本人の娘は、お父さんが荔枝好きだから買っていってあげるんだってー!いい娘!」
と叫び、わらわら売り子さんやお客さんが集まってきて、肩を抱かれたことを思い出しました。
それっていつのことだっけ?
まだそんなにしゃべれない時だったはず。

今は綺麗にゾーニングされ、量り売りは健在ですが、デパ地下のように個別のエリアが隣り合わせています。
売っているものも、綺麗。
少し、残念です。

でも、老夫婦が仲良く手を繋いでお茶菓子を品定めする姿や、上海語で商品について売り子さんとやりとりする元気なおばさんの姿は、昔のまま。
懐かしい、懐かしい、懐かしい道。