上海行き⑬時間 | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

外滩からスージョーコブラーズや海上青花など小さなショップを覗いた後、タクシーで静安寺へ。
久しぶりのポートマンホテル辺りの南京西路をぶらぶらして、大型高級ショッピングモールRealにある、微熱山丘へ。
二人ともどうしても凤梨酥、パイナップルケーキを食べたくなったのでした。

旦那さんの実家が台北にある英俪曰く、いろんな凤梨酥があるけど、やはりここのが一番だそうです。
私も同感。

上海で路線バスに乗ったことがない、と言った私のために2駅だけバスに乗り、彼女のお家に向かいました。

近くのスーパーで夕食の仕入れ。


すっかり日本のスーパーとほぼ同じです。
カートもありました。

二度目の訪問。
センス抜群の彼女が、居心地の良さを第一にほっこりさせてみた、という。
あちらこちらに中国風のエッセンスをちりばめています。
MUJIも好きー、と笑っていました。
無印良品です。


木目とブラウンで揃えたシックなインテリア。
最近リフォームしたというキッチン。
素敵です。
タオバオ(淘宝)で資材を安く買って、自分たちでかなり頑張った!そうです。

素敵を連発する私に、「成功了?」と嬉しそう。



高層32階の窓からは、夜景も。
このマンションは、旦那さんのお母さんの持ち物だそうで、自分たち二人ではとても買えないと言います。
新しくはないですが、コンシェルジェもいるセキュリティばっちりの地下駐車場付き高級マンション。
広々した3LDKです。
買ったら一体いくらなんだろう。

もちろんもっと豪華な住宅に住む一般中国人も山のようにいますが、他に投資用マンションも持つ彼女夫婦は、完全に成功者と呼べるでしょう。
まあ、二人とも中国人ではないのですが。
中国社会の格差は、実に大きいのです。

英俪の母国マレーシア料理が食べたい、とリクエストし野菜一杯のココナッツ風味のカレーを手早く用意してくれました。
美味しかった!
とっても!
ダイニングでデザートのフルーツとチョコレートを食べながら、二人で何時間も語り合いました。
彼女の辛い過去、父上の死、彼女が仏教に出会うまで、人の一生、お互いの旦那さんについて、それぞれの今、仕事、子どものいない私たち二人の家族観。

話せば話すほど私たちは物事の見方や考え方に共通点が多くて、異なった文化に生きているようには思えないほどです。
話の途中で涙ぐむ彼女の手を握り、静かに私の思いを伝えました。

私たちには遠く離れた場所に全く異なったそれぞれの生活があるけれど、こうして温め合える心が繋がっていることを幸せだと思います。
テレパシーのようにお互いが言いたいことを伝えることができる。
だから、大丈夫、と思える。
ありがとう、英俪。
私もありがとう、と彼女が泣き笑いで答えました。

これで二人の時間はおしまい。
タイから帰国した旦那さんの到着を待って、短く久闊を叙して、彼女が滴滴出行で白タク(中国では認可されています)を呼び、微信で支払いも済ませてくれ、無事ホテルに帰りました。

それぞれの時間がまた動き始めます。