上海行き⑫外滩を歩く | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

二人で外滩へ。
この辺りは、裏外滩と呼ばれる静かなエリアです。


歴史的建築の看板を下げるのは、ほとんどが銀行ですが、カフェやレストラン、デザイン事務所などに使われています。


しかし店舗の出入りが激しいのは、ここも同じ。
ついこの間まで、この辺りにいいカフェがあったのに、と英俪は残念そう。



ほとんどの建物に守衛さんがいて、中には入れません。
お願い、ちょっとだけ、と写真に収める。


こんなところに職場があったら幸せだろうな。



外滩には何度も来ていますが、この辺りを歩くのは初めてかも。


外白渡橋より更に北の橋まで来ました。
後ろは郵政大厦。
この橋が大好き、と英俪。
私もしかしたらここ渡ったことがあるかも。
初めて上海を訪れたとき、橋の向こうのボロボロのホテルに泊まったような。
確か新亜飯店、といったような。



この建物の小さなバルコニーが気に入った私たち。
バルコニーのあるお家に住みたい、と妄想し合います。
邸宅でなくていいよね、小さなお家に可愛いバルコニーがついてたら朝が楽しくなるよね、グリーンを置いてね、と。



二人で歩く時だけ、太陽が出る上海。
夕方の東方明珠タワーが綺麗でした。
昔はタワー以外何もなかった浦東。
だだっ広い工事現場でした。
パパが初めて大陸に降り立った時のピンチを救った恩人が、後年私と弟くんをタワーに登らせてくれたのでした。

そして留学を終えて帰国する時、一人ここへ来て、「このままではいけない。社会と繋がることをしよう。社会の一部になろう。」と決意してモラトリアムに別れを告げたときに見つめた景色でもあります。

留学先の四川を発つとき抱き合って別れた、その英俪とここを並んで歩く不思議。
あれから20年、人生の素敵な不思議。