徘徊 | りうりー的房間

りうりー的房間

個人的、記録的、日記的、な。

かつて錦江のほとりのこの辺りには、
木箱とプラスチックのお風呂の椅子のようなものを並べ、ザリガニを食べさせるお店が出ていました。

お店というか屋台というか。
バケツや洗面器にわしゃわしゃと投げ込まれた茹でザリガニを食べる気にはならなかったのでした。
弟くんは数回食べたとか。
当時は内陸の四川では乾物以外の海産物が見あたらなかったため、川で取れたザリガニでも良かったのでしょうか?
繁盛していました。

どぶの臭いが漂う、死体が流れていくのを見たその川岸で取れたザリガニ…。




今やこんなに立派なザリガニ料理店が並んでいました。




この通りは、多分、多分ですが、夜になると衣料品を売る夜店がずらりと軒を並べた道のはず。
変わり過ぎて自信がないけど。

横断歩道なんて町中どこにもなかったし、
自家用車はほとんど走っていなかったし、
路駐の車がこの道の姿をすっかり変えています。

確かに今も衣料品を売る店が多く、ここのはずだよ、弟くん。

寒い夜に君と誰かと、自転車で君のセーターを買いに行ったよね。
裸電球が照らす下で、茶色いセーターを買ったはず。
こんなになってしまったよ。




でも、昔ながらのこんな建物も、ギリギリ残っていました。
前にはことごとく自家用車の路駐。
そして後ろには高層マンション。




こんな立派な看板はなかったけど、
こんな青空食堂が私たちの定席でした。
まだかろうじて残っています。


本当にギリギリで過去の姿を垣間見ることができました。
自分がどこにいるのかわからなくなり、
私はひたすら歩きました。

博物館の見学か、宴会か、それ以外はずっと歩いていた。
そんな旅でした。

まだまだ過去を辿ります。