懐古と変化 | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

この週末も小雪舞う中、実家近くをウォーキングしました。


大きな環状道路ができたせいで、あったものがなくなっているのと、
新しい住宅が増えて、道に迷ったりしながら。


和装の着付けを何度かお願いしていた美容室がなくなっていたことに驚きました。
袴を着付けていただくと、丸一日崩れず、しかも苦しくなかった。
しかも、綺麗な着付けね、と周りに誉めて頂くことが多かったのです。
無口で丁寧な奥さんは、引退したのでしょうか。


小学校の友人の家は、環状道路の引込み線となり、なくなっていました。
もっとも、新しいお洒落な住宅群がすっかり風景を変えていて、記憶も迷いつつ。


反対側からカートを押して歩いてきたおじいさんが、とんちんかんな会話を投げ掛けてきてしばらくお付き合いしました。
誰か知り合いのお家の方かも、と思うと簡単に切り上げられなくて。
おじいさんは、全ての記憶がぼんやりしているようでした。




新しい道路ができると、それまで使われていた道は荒れていくのだな。
この道はもっと広いと記憶していたのに。
高校の帰り道、地元の高校に進んだ中学校時代好きだった人に偶然会って、
自転車を二人で引きながら歩いた道でした。
ドキドキしたことだけ覚えています。
その男の子の苗字は忘れてしまった。

捨て置かれたビニールハウスの残骸が、
切なさを誘います。


時は過ぎるし、道路の新設は実際便利だし、この地域に新しい住人が増えていることは喜ばしいこと。
でも。


一番仲が良かったあの子のお家へ、迷わずにいけるだろうか。
夜遅くに家出を計って、街灯もなく真っ暗闇の道を、恐怖で物凄いスピードで自転車を漕いでたどり着いたあのお家。


今日は知りたくなくて、辿るのをやめました。
まるで記憶自体がが少しずつぼんやりしてきたのかと錯覚するほど、この地域が変化したことを思い知りました。